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ダウン症の離乳食。開始時期はゆっくりではありません。

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

ダウン症のある赤ちゃんも離乳食の開始時期については、健常な赤ちゃんと同じ時期で目安です

ダウン症のある赤ちゃんはゆっくり成長しますので、焦らずゆっくり成長を見守ってあげてくださいね。

恐らく赤ちゃんが生まれてから何度も何度も聞いてきたことだと思います。

 

また人から聞くだけでなく、やっぱり時間がかかるんだぁと実感しながら、少しイラッとしてしまう気持ちを落ち着かせるために”ゆっくりゆっくり”と自分自身に言い聞かせることも1度ならず2度3度あったかもしれませんね。

 

ゆっくり成長するダウン症のある赤ちゃんだから、離乳食を始めるのもやっぱりゆっくりなのかなと考える人も多いかもしれませんが、実は離乳食を始める時期は健常な赤ちゃんと同じ時期に開始しても問題はないようです。

 

今日はダウン症のある赤ちゃんの離乳食についてお話しさせて頂きます。

 

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ダウン症のある赤ちゃんの離乳食

離乳食の開始時期

ダウン症のある赤ちゃんの離乳食に関して、臨床遺伝専門医の長谷川知子氏が静岡県立こども病院 遺伝染色体科に在籍されていた時の資料にて以下のよう記述されています。

ダウン症の乳幼児の食事のポイント

ダウン症で共通の合併症の最大のものは低緊張と発達の遅れです。それがどんな影響を与えているかを知っておくことと、

それに対して
「特別にしたほうがよいこと」と「特別にしなくていいこと」
を知っておく必要があります。

その最大のポイントは、
(1)離乳食の開始を遅らせる必要はないこと
(2)硬いものが噛める時期は遅れるのでゆっくり進めること
(3)ストローの使用はコップ飲みが確実にできてから
の3つです。

※参照URL:http://rg4.rg.med.kyoto-u.ac.jp/JDSN/data/sessyoku.html

 

ダウン症への造詣が深い専門医がこのような表現をするということは、やはりダウン症のある赤ちゃんの場合は離乳食の開始時期もゆっくりだろう との考えを持っている方が多いということの現れだと思われます。

しかし、ダウン症のある赤ちゃんも離乳食の開始時期については、健常な赤ちゃんと同じ時期を目安に開始します。

 

一般的に離乳食の開始時期は『5ヵ月~6ヵ月頃』と言われておりますので、ダウン症のある赤ちゃんの場合もこの頃に始めて問題はないということになります。

間違えのないようにしましょう。

 

ただ、開始時期は同じですが、進め方は赤ちゃんの成長に合わせることが重要で、特に硬いものを噛むのとストローの使用は焦らずゆっくり進める という注意事項があることについては、忘れないように心に留めておく必要があります。

 

ダウン症のある赤ちゃんの離乳食のはじめ方

先に紹介した資料は文字ばかりで少し読みにくいのですが、ダウン症のある赤ちゃんの離乳食に関して、『未来の食習慣の形成のために…離乳についてのすすめ』という大変よくまとまっている資料をインターネット上で見つけました。

 

その資料はPDF形式のファイルで以下のサイトにてダウンロードできます。

『未来の食習慣の形成のために…離乳についてのすすめ』
山梨大学 医学部 看護学科 生育看護学講座
http://kango.yamanashi.ac.jp/seiiku/kankeisha/bumon
※『ダウン症のあるお子さんのための<離乳についてのすすめ>』という見出しの記事内よりダウンロードできます。

 

この資料は2015年に山梨県にて開催されたダウン症フォーラムにおいて、歯科医の武田康男氏が公演した内容を基に作成した冊子になります。

この資料でも離乳食の開始については、『生後5か月位で離乳の目安をつけましょう』と書かれています。

 

ただし、実際に始めるかどうかの判断については、当然のことですが赤ちゃん毎の成長状況によって、変わってくるものとなります。

時期はあくまでも目安程度に考えて、赤ちゃん自身の準備が整っていると判断してから始めてください。

 

赤ちゃんが発する離乳開始のサインについて、上記のPDF資料では以下のように書かれていますので、参考にして下さい。

☆ 離乳開始のサイン
1 回哺乳量が 200ml を超えてくるようなら、1日の哺乳サイクルもしっかりします。このタイミングが離乳開始のサインです。
1 回哺乳量が 150~160ml 程度でも安定していれば、生後 6 か月から「味覚体験」を開始します。
離乳食を始めるのも、味覚体験から始めるのもどちらも「離乳」の始まりです。

 

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オイタの離乳食について

オイタパパの次男(以下、オイタと表記します)はダウン症のある20歳過ぎの青年です。

オイタが離乳食を始めたのは20数年前の話になりますので、いつ頃にどのような状況で離乳食を初めたのかとか、どんな感じで進んでいったのか というようことを実はオイタパパは何も覚えていないんですよね。

 

このため、例によって?写真とビデオを見て確認しました。

残念ながら写真には残っていなかったのですが、ビデオの方には離乳開始頃の模様が映っていました。

オイタは母乳を飲むのは得意ではなかったのですが、離乳食については全く問題なく始めることが出来ました。

 

これは生後6ヶ月半頃のビデオからの画像になります。

オイタの離乳食開始時期

画像から分かるように、すでにパクパク食べています。

恐らく生後6ヶ月前後で離乳食を始めたものと思われます。

 

下の画像は同じくビデオから取り出したもので、生後7ヶ月頃のものになります。

早くクレクレのお口です

ママボーロ?乳ボーロ?卵ボーロ?を早く食べさせろとばかりに口を開けて催促しています。

二十歳を過ぎた今の立派な?体型を予感させるような食べっぷりです。

 

食べ過ぎも困るものですが、食べてくれない赤ちゃんよりは親としては気持ち的に楽だったような気がします。

 

離乳食については、ダウン症の有り無しに関わらずお母さん、お父さんが大変気を使うことだと思います。

あまり気を使いすぎて親の方の食欲が無くなってしまう、というのもよくありませんので食事は親子揃って楽しい時間に早くなればいいですね。

 

今日の話は以上となります。

最後までお読み頂きありがとうございます。

 

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