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オイタパパです。
ダウン症のある赤ちゃんは、おとなしくて育児がしやすいと言われることがあります。
それって本当でしょうか?
育児がしやすいというのはおそらく、
・おとなしくあまり泣くことがない
・寝ていることが多い
・あまり動き回ることがない
などのダウン症のある赤ちゃんが生まれて暫くの間に、よく見られる特徴のことを指して言われていることだと思います。
確かにこれらの特徴は、大人が手をかけずに放っておけるということにも繋がりやすく、ある意味で言うと『育児しやすい』ということにもなるのかも知れませんが、オイタパパはそこは違うと考えています。
今日はダウン症のある赤ちゃんの育児について、考えてみたいと思います。
育児には多くの大人の関わりが必要
成長すると笑って泣いて動き回るようになる
上に書いたように生まれてスグのダウン症のある赤ちゃんは、感情の発露が少なく、体の動きも乏しいという特徴が前面に出ることが多いようです。
しかし、ダウン症のある赤ちゃんも成長し、生まれて半年が過ぎる頃には、とてもよく笑い、とてもよく泣き、そして寝返りなども出来るようになり、よく動き回るようになってきます。
これはオイタパパのダウン症のある次男(以下、オイタと表記します)の生後7ヶ月頃のビデオです。
寝返りも出来るようになり、もし30分も目を離しているとどこまで転がっていってるか分かりませんね。
ちなみにオイタは今はもう20歳過ぎの青年です。
放っておくと成長は止まる
ダウン症のある赤ちゃんも生まれて数ヶ月経てば、ゆっくりですが笑って泣いて動き回るようになります。
ところが、
・おとなしくあまり泣くことがない
・寝ていることが多い
・あまり動き回ることがない
から、放っておいても大丈夫と考え、一日の大半を赤ちゃん一人だけで過ごすようにすると、どうなるでしょう?
おそらく生後6ヶ月を過ぎても赤ちゃんは、
・おとなしくあまり泣くことがない
・寝ていることが多い
・あまり動き回ることがない
という状態のままかも知れません。
育児は成長の源
あなたは、そんな赤ちゃんを前にして『やっぱり手がかからなくて育児が楽』と考えることが出来ますか?
もしそのように考えられるとすれば、その考えは誤りです。
育児は赤ちゃんの成長の源です。
特に意識しなくても育児を通じ赤ちゃんは成長しています。
ダウン症の有る無しに関わらず、人間の赤ちゃんは大人が一から十まで手をかけなければ育つことが出来ない、弱い生き物です。
大人は赤ちゃんを見守り、お腹が空いているのか眠たいのかなど 赤ちゃんが今どういう状況にいるのかを感じ、求められていることに応えてあげる、そういったきめ細やかなコミュニケーションが必要です。
大人との密接なコミュニケーションを通じ、赤ちゃんは豊かな感情を育んでいきます。
大人の仕草からも学んでいきます。
大人との毎日の触れ合いが、赤ちゃんの成長に全て繋がっていく訳です。
手がかからなくて楽だからといって、大人がコミュニケーションを放棄してしまうと、赤ちゃんから大人に何も伝えることが出来なくなってしまいます。
それは赤ちゃんの成長の機会を奪ってしまうことに他なりません。
より多くの関わりが成長を促す
目に前にいる赤ちゃんが
・おとなしくあまり泣くことがない
・寝ていることが多い
・あまり動き回ることがない
という状況であれば、更に積極的に関わってあげ、赤ちゃんが求めていることをその小さな動きの中から探してあげてください。
そうすると赤ちゃんは少しずつ分かってきます。
何をすれば大人が動いてくれるのかを。
そして動きも少しずつ大きくなっていきます。
成長していくのです。
より多くの人が関わりましょう
当たり前ですが大人だって生きています。
疲れることも有るのです。
育児は時に(いつも?)疲れるものです。
疲れ果てた人の育児では、赤ちゃんも同じように疲れてしまいます。
だからということではありませんが、育児にはなるべく多くの人が関わりましょう。
関わる時間は少しずつでも構いません。
より多くの人との関わりが、赤ちゃんの成長に多様な芽を生み出します。
赤ちゃんが同じ動きをしても、人によって違う答が返ってくることがある ということを赤ちゃんは学ぶ機会を得ることが出来るのです。
親には赤ちゃんを育てる義務があります。
だからといって育児を一人で背負うのは止めましょう。
お父さんお母さんおじいちゃんおばあちゃんお兄ちゃんお姉ちゃん近所の人。
誰もが赤ちゃんの成長を促すことが出来ます。
なるべく多くの人が関わるほうが赤ちゃんの成長にも繋がります。
育児を一人で背負うのは止めましょう。
赤ちゃんの健やかな成長のためにも。
今日のお話は以上となります。
最後までお読み頂きありがとうございます。