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ダウン症とコミュニケーション。明るく朗らかな性格が武器

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

謎のもミュニケーション能力でみんなを笑顔にし和ませることが出来る

オイタパパです。

ダウン症のある人は言葉が出始めるのが遅くまた、話せるようになってきても発音が不明瞭で聞き取りづらいとよく言われます。

これって人とコミュニケーションを取る際の大きなハンデキャップとなるのですが、ダウン症のある人は、これを別の能力により補うことができる人が多いようです。

その能力とは、明るく朗らかで人と関わることを苦にしないこと。

 

もちろんダウン症のある人全員が持っている能力 ということではないのですが、ダウン症のある人の多くは、この明るく朗らかに人と関わることが出来る能力により、周りにいる人たちを自分のペースに巻き込み、苦手なおしゃべりをあまり使わなくても、楽しくコミュニケーションを取ることを可能にしています。

 

今日はダウン症とコミュニケーションについて考えてみたいと思います。

 

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ダウン症とコミュニケーション

ダウン症のある人の言葉の能力について

ダウン症のある人が言葉を上手く使えないのにはいろいろ要因があるようです。

日本ダウン症協会山梨支部が2016年の山梨ダウン症フォーラムにおいて準備した『ダウン症のある子どもたちとの楽しいコミュニケーションのために』という小冊子で、分かりやすく説明しているのを見つけましたので、少し紹介させていただきます。

多くのダウン症のある子どもたちの「ことば」の発達には、話し始めるのがゆっくりで、おしゃべりを始めても不明瞭で聞き取りづらい、助詞を使った文章を構成するのが難しい、などの特徴があります。

一方で、視覚的な情報を認識したり状況を理解したりする力は「ことば」の力よりも発達していることが多く、個人内の能力の差が大きいと言われています。

 

こういった特徴には、聞こえや、おしゃべりに関係する口腔の運動機能など様々な原因が関係していると言われていますが、特に影響が大きいのが、「ことばを聞き取る力」と、聞き取ったことばを「一時的に記憶する力(ワーキングメモリ)」の未熟さだと考えられます。

 

<ことばを聞き取る力>
聴力に問題はなくても、音声を聞き取る力が弱いことがあります。ひとつひとつの語音を正確に聞き取ることが難しいために、ことばを正確に覚えることや、真似ることが難しいのではないかと考えられます。

 

<ワーキングメモリ>
短時間、頭の中に情報を留めながら、同時になんらかの処理をする機能を「ワーキングメモリ」といいます。この機能が弱いと、「りんご」ということばを聞いた直後、復唱しようと思った時には「ご」しか頭に残っていない、という現象が起こります。ことばの一部しか復唱しない、話さない、という場合、ワーキングメモリの機能が弱い可能性があります。

 

※出典 日本ダウン症協会 インフォメーション『2017/9/29』
http://www.jdss.or.jp/info/201709/20170929_3.pdf

つまりダウン症のある人は、言葉を上手く聞き取れないことが大きな要因となり、自分が言葉を発する際にも大きな影響を及ぼしている ということになります。

この小冊子では、そういった言葉を上手く聞き取れないないことを考慮した上で、ダウン症のある子供に言葉を教えていくための方法がいくつも紹介されています。

 

これから言葉を覚えていく年代であったり、おしゃべりがなかなか上手く出来るようにならない といったお子様がいるご家庭の方は是非、ご覧になり参考にされてみてはいかがでしょうか。

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オイタの不思議なコミュニケーション能力

オイタパパのダウン症のある次男(以下、オイタと表記します)は、以前にも『ダウン症と言葉。聞き取りにくさは思いやりでカバーできる』という記事で紹介しましたが、自分の本名である『けいた』も『おいた』になってしまうほど、二十歳を数年越えた今もおしゃべりは上手く出来ません。

 

上手くおしゃべりは出来ないのですが、実は家の中では大変なおしゃべりで、『オイタ語』を駆使し毎日いろいろお話してくれます。

ただオイタパパは、オイタ語によるそのおしゃべりについていけないことが多く、かなり聞き流してしまっているのですが…_| ̄|○

 

オイタは身長160cm体重80kgとけっこう大柄で、人見知りというかハニカミ屋というか、新しい環境に慣れるまでに少し時間がかかってしまうのですが、何か可愛いと周りの人に思わせる特別な技?があるようで、どこに行ってもいつの間にか人気者になっています。

 

人気者と言っても輪の中心になるようなキャラクターではなく、その輪にいるみんなを笑顔にし、すっと和ますことができるマスコットみたいな存在のようです。

動く大きなテディベアといった感じなのでしょうか?

 

また、母性本能を引き出す能力も昔から備わっているようで、女の人からも大変な人気があります。

小学校は地域の公立小学校に通って、特殊学級(今の特別支援学級)と普通学級に籍を置いていましたが、普通学級にいる時間には、クラスの女の子が常に周りで「けいちゃん」「けいちゃん」と、いろいろ世話を焼いてくれていたようです。

 

同年代だけでなく大人の女性にも人気があり、途中で別の小学校に転勤された特殊学級の先生などは、未だにオイタのことを気にかけて時折お手紙をくださります。

 

このオイタの周りの人を自然に和ます特別な技?の正体は何なんでしょうか?

よくは分からないのですが、上手くおしゃべり出来ないことを補ってあまりある不思議なコミュニケーション能力です。

 

今日のお話は以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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