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オイタパパです。
子どもがおもちゃを使って一人遊びが出来るようになると、目の届く範囲で遊んでくれている限り、親も少し自分の時間が持てるようになります。
自分の時間が持てるようになると、親も少し気持ちに余裕も持てるようになり、これまでの事やこれからの事を考える時間も出来てきます。
その時間で考えたことをこれからの子育てに還元していくことができれば、親にとっても子どもにとってもプラスとなることが多く、とても良い生活のサイクルが回り始めます。
しかし、おもちゃに興味を示してくれなくては、そんな時間もなかなか持つことは出来ませんね。
ダウン症のある子どもは小さい頃から療育の一環として、理学療法や作業療法等を受けることがあると思います。
作業療法ではおもちゃを使った遊びを通し、長い時間姿勢を保ったり、指先の細かい動かし方などを楽しみながら指導してくれます。
今日はダウン症のある子どもとおもちゃについて、お話させて頂きます。
ダウン症のある子どもとおもちゃ
高いおもちゃも楽しさを知らなければ宝の持ち腐れ
まだ自分の意志でおもちゃの選択が出来ないような小さな子どもに、買ってきたおもちゃだけを渡し、さぁ遊んで!と言っても子どもはおもちゃに興味すら示さないことが多いかもしれません。
せっかく高いおもちゃを買ってきても、そのおもちゃで子どもが遊んでくれなければ、何の意味もなく宝の持ち腐れとなります。
何故子どもはおもちゃに興味を示さなかったのか?
答は簡単です。
初めてそのおもちゃを見た子どもは、そのおもちゃが楽しいもの、面白いものであるということを知らないからです。
大人だってスマートフォンを使ったことがなければ、そしてスマートフォンが役に立つ面白いものということを知らなければ、例え目の前にあったとしても何の興味も湧かないかも知れません。
おもちゃを買ってきて渡すだけでは、子どもはおもちゃの楽しさが分かりません。
大人と一緒に遊びながら、このおもちゃがどれだけ楽しいもの面白いものなのかを、子どもに教えてあげる必要があるのです。
作業療法士さんはおもちゃの楽しさを教えてくれる
最近このブログではダウン症のある次男(以下、オイタと表記します)の成長過程を振り返りながら記事にすることが多く、オイタが小さい時に撮った写真やビデオを掲載することがよくあります。
そういった関係で先日、昔のビデオを見ている時におもちゃを使ってめちゃくちゃ楽しそうに遊ぶ小さな可愛いオイタの姿を見つけました。
よく見てみると家で遊んでいるわけではなく、当時通っていた療育施設での作業療法訓練の様子だということが分かりました。
訓練というと、なんだかお固く大変そうなイメージを持ちがちですが、そんなことは全く無く、そこは笑顔と笑い声が溢れているとても楽しい空間でした。
その様子がとても楽しそうで、なるほどおもちゃってこうやって遊ぶんだということを、改めて発見したような思いを持ちましたので、今日はその様子について紹介させて頂きます。
オイタが3歳7ヶ月の時のビデオになります。
如何でしたでしょうか?
とにかく明るく楽しい空間ですよね。
このように大人と一緒に楽しく遊ぶことで、ダウン症のある子どももおもちゃの楽しさを自然に覚えていくことが出来るようになる訳です。
また、この訓練では遊びを通し、椅子に長い時間座っておくことなども出来るように、合わせて考えられているそうです。
車は前に進むもの。おもちゃで身につく常識
そしてこのビデオの中で、オイタパパが興味深く見たのは、オイタがちゃんと車の前と後ろを理解しているという点になります。
なにそれ?とお思いになるかも知れませんが、車を押して走らせるだけだと、車が前向いていようと後ろ向いていようと関係ないですよね。
でもオイタは必ず車を前に向けて手で押して、車を走らせています。
車は前に進むものということを理解しているんですね。
おもちゃの構造上、そうしないと走らないおもちゃなのかも知れませんが、そのおもちゃで遊ぶことで、押せば走るということ以外に、車には前と後ろがあるということを学ぶことが出来ているのです。
なんか遊びやおもちゃってすごいと思いました。
遊びの中には、生きていくための知恵がいろいろ含まれているんでしょうね。
そして作業療法士さんはそのことをちゃんと理解して、訓練に取り入れていってるんでしょう。
オイタパパなんかは、楽しけりゃいい としか考えてなかったですけどね。
この先、もし孫と遊ぶようなことがあれば、そういうことも考えながら一緒に遊べたらいいなぁと反省と気付きを与えてくれました。
今日のお話は以上になります。
最後までお読み頂きありがとうございます。