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ダウン症と文字。鬼に金棒、オイタにスマートフォン

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

ダウン症と文字。オイタも自分の名前は読み書きできる

オイタパパです。

ダウン症と文字の組み合わせで考えた際、オイタパパがまっさきに頭に浮かんだのは、書家 金澤 翔子さんのことでした。

まぁ頭に浮かんだといっても、NHK大河ドラマ「平清盛」の題字を書いたダウン症のある人 程度のことしか知らないんですけどね。

 

オイタパパのダウン症のある次男(以下、オイタと表記します)は文字を殆ど書けないので、ダウン症のある人が普通に文字を書けるだけでも、オっと思いますし、ましてや芸術の域まで達する文字を書くとなると羨望の眼差しで見てしまいます。

 

ダウン症のある赤ちゃんを授かったご家族の方は、これから何年か先に赤ちゃんが文字を書けるようになるのか という不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

今日はダウン症と文字について話をしていきたいと思います。

 

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ダウン症と文字について

ダウン症のある人は文字を書けるようになるのか

ダウン症のある人は文字を書けるようになるのかについて、インターネットで情報を集めてみました。

 

少し古い資料になるのですが、公益財団法人 発達科学研究教育センターが発表している『ダウン症児を持つ母親の養育態度の調査研究Ⅴ -言葉と数の理解の発達状況 - 2000年11月21日』という資料を紹介します

この資料には、6歳~32歳までのダウン症のある人102名への調査結果として、文字の読み書き関係については以下のようなデータが記載されていました。

 

ひらがなで書かれた自分の名前を読む90.2%100%
簡単な言葉をひらがなで書く84.3%98.1%
ひらがなをほとんど全部読む70.6%94.4%
手本を見て2文字以上のひらがなの言葉を書写82.4%92.5%
手本を見ないで知っている漢字を書く45.1%77.4%
経験した出来事を作文・手紙に書く37.3%52.8%

出典:公益財団法人 発達科学研究教育センター
『ダウン症児を持つ母親の養育態度の調査研究Ⅴ -言葉と数の理解の発達状況 -』
http://www.coder.or.jp/hdr/15/HDR.Vol15.2.pdf より抜粋

このデータを見ると、男女合せて80%程度の人はひらがなを全部読むことが出来、50%程度の人は漢字も書けるということが分かります。

また、男子よりも女子の方が文字の読み書きが出来る割合が高いというのも分かります。

 

この調査において被調査対象者は「K教育研究会」(おそらく公文式のことだと思われます)に所属している人であり、ある程度教育に熱心なご家庭の方が対象となっているようです。

 

文字(ひらがな)の読み書きは自分の名前程度というオイタの父オイタパパとしては、文字の読み書きが出来る人の多さに少し驚いています。

オイタパパの驚きは置いておきまして、みなさんはこの数字どのように受け止められたでしょうか?

・意外に低い
・意外に高い
・思っていた程度
etc

もちろん受け止め方は人それぞれでしょうね。

 

この数字に勇気づけられた人も少しショックを受けた方も、これはあくまでも平均値であり調査サンプル値だということは忘れないようにしていただければと思います。

ダウン症における知的発育の程度は個人差がとても大きいものです。
このような傾向があるというのは事実ですが、それがそのままお子様にはてはまるものではありません。

 

この情報がこれからの子育てにおいて何からの形で参考になればと思います。

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オイタと文字について

上にも書きましたが残念ながらオイタは文字(ひらがな)の読み書きは自分の名前程度です。

しかし、オイタは自分のスマートフォンを持っており、それでLINEを使って文字を送ることが出来ます。

文字の読み書きが出来ないのにスマホで文字を書いて送れる?
なんか妙なこと書いてますね。
でも事実なんです。

左側がオイタ
右側がオイタパパ

オイタ側には、ひらがなだけでなく漢字もありますね。

前日の夜、オイタから『お休み』というメッセージが届いていたので、翌朝にオイタパパがスタンプを送り返していました。

そのスタンプへの返答が『おはよう』という文字です。

ちゃんと挨拶コミュニケーションが成立してますよね。

 

スマホの場合は何か文字を入れると候補がたくさんでますから、そこから送りたい文字を探して送っているのだと思います。

一文字目はスマホの画面キーボードから探しているんでしょうね。

文字を図形として覚えているという感じのような気がします。

 

先ほど文字の読み書き出来ないと書きましたが、実はスマホ使えばかなりの文字が書けるような気がします。

 

他にもWiiUというゲーム機を使って、ほぼ毎日カラオケを歌うのですが、歌う曲は全て自分で選曲して入力しています。

いつも歌う曲だけでなく、ドラマの主題歌などで気に入った曲があれば自分で探して歌っています。

どうやって探しているのか?
実は謎なんです。

曲名なんで漢字から始まる曲もあればアルファベットの曲もありますが、的確に探してきます。

 

同じようにスマホやWiiUでユーチューブもよく見てるんですが、これも見たい動画をどうやって探しているのか謎なんです。

ユーチューブの場合は候補がいっぱい並ぶんでその中から適当に選んでいるだけなのかもしれませんが。

 

どうやってスマートフォンの操作方法や文字の入力の仕方を教えたのか?
気になりますよね。でも、実は特に系統立てて教えてはいないんです。

 

昔からゲーム機は1人でさわって遊んでいたので、その延長のような感覚なんでしょうか?

アプリ毎に基本的な使い方だけ何度か説明し、あとは聞かれたら答える そんな感じでしたがいつの間にか文字入力も出来るようになっていました。

 

今では家族だけでなく、友人や作業所のスタッフさん等 数十人の人とLINEで繋がっています。

友だちが少ないオイタパパより、よっぽど広い人脈です。

 

鉛筆を使って字を書くことは出来ないけど、ひらがなやカタカナだけでなく漢字も含めてスマホなら書けるというのは、ダウン症の有り無し関係なく現代っ子ならではという感じがします。

 

オイタだけではなく、見て覚えて真似することが得意なダウン症のある人にとってスマートフォンは、人とのコミュニケーションを円滑に進めるための最適なツールになり得るのかもしれません。

 

今日の話は以上になります。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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