スポンサーリンク

ダウン症の寝返りは意外に早く出来るようになるかもしれない

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

寝返りが出来るようになるのは意外に早い時期かもしれません

オイタパパです。

ダウン症のある赤ちゃんはゆっくり成長していきます。

お座りできるようになるのもゆっくりですし、歩けるようになるのもゆっくりです。

ほとんどのことは出来るようになるまでゆっくり時間を掛け成長していくダウン症の赤ちゃんですが、首すわりの時期と寝返りが出来るようになる時期については、実は健常な赤ちゃんとそれほど大きく変わらない場合も多いようです。

首すわりについては、以前に『ダウン症の首すわり時期は最初のマイルストーンになります。』でお話しておりますので、今回は寝返りについてお話させて頂きます。

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

ダウン症の赤ちゃんが寝返り出来るようになる時期

赤ちゃんが寝返りが出来るようになる時期

以下の表は兵庫医科大学病院遺伝子医療部作成の冊子『ダウン症候群をご理解いただくために』に掲載されていたものからの転載になります。

この表はダウン症のある赤ちゃんが各運動発達を達成した(出来るようになった)月齢をグラフ化した成長段階表になります。

ダウン症の首すわり時期が示された表

 

※出典:兵庫医科大学病院『ダウン症候群をご理解いただくために
※クリックするとPDFファイルのダウンロードが始まりますのでご注意ください。
※他の文献等を見ると、この表の範囲と一致していないものも見受けられます。この表はあくまでも参考としてご覧下さい。

 

この表を見ると、寝返りの達成時期については

健常児  :生後3ヶ月~9ヶ月
ダウン症児:生後4.5ヶ月~9.2ヶ月

となっています。

かなり幅が広くなっていますね。

ダウン症があろうがなかろうが赤ちゃんの成長は、個人差がとても大きいということがよく分かるグラフです。

 

平均的な時期

中央値が平均値であると仮定すれば、おおよその目安(平均的な値)は、

健常児  :生後5.5ヶ月~6.5ヶ月
ダウン症児:生後6ヶ月~7ヶ月

ということになりますね。

寝返りが出来始める時期については少しだけ差がありますが、ほとんどの赤ちゃんが出来るようになっている時期はほぼ同じ9ヶ月です。

あくまでも目安ではありますが、ダウン症の有り無しに関わらず、9ヶ月を超えてもまだ寝返りが出来ないようであれば、医師等の専門家に相談を考え始めてもいいかと思われます。

スポンサーリンク

オイタの寝返りについて

オイタパパの勘違い

オイタパパの次男(以下、オイタと表記します)はダウン症のある二十歳すぎの青年です。

オイタは生まれてから暫くの間、あまり自分で体を動かすことがありませんでした。

ダウン症の疑いがあるとの告知を受けたのは生後2ヶ月ほど経ってからのことで、それから更に1ヶ月程度過ぎた頃から、少し大きな動作が出来るようになってきました。

 

抱っこしようと抱き上げた時などに頭を大きく後ろに反り返すようになり、それも結構力強く反り返っていました。

この動きは抱っこをした時だけではなく、布団の上に寝かせようとした時などにも見られ、もう少し頑張れば寝返りできるようになるんじゃないの?

などと何も知らないオイタパパとオイタアーヤンは、オイタの成長が意外に早く進むかも知れないなどと喜んでいました。

 

小児科の先生からの指導

しかし、告知を受けた小児科の先生に少し喜びながら報告した所、このオイタの寝返りのような動きについて、先生から以下のような指導を頂いたのでした。

これは寝返りをしようとしている動きではなく、反り返りと言って首から背中にかけての筋肉に必要のない緊張が働き、無駄に力が入ってしまっているものです。

 

反り返りは健常な赤ちゃんにも普通に見られる動きで、あまり心配する必要はありません。

しかし、ダウン症の赤ちゃんの場合は、筋肉の緊張が低い分反動で反り返り等が強くなることがあるので、この動きに気付いたらこの動きを止めるように、優しく声掛けをしながら頭から背中をさすってあげ、無駄に力が入らないようにしてあげて下さい。

との指導でした。

 

寝返りについての参考情報

上で書いた小児科医からの指導は20年以上も前に聞いたものであり、記憶もかなり曖昧です。

このため、ここで記事として書くにあたり誤った内容ではいけないと思いネットで調べてみると、埼玉県立 小児医療センター 遺伝科のホームページの『ダウン症乳幼児期のよくあるご質問』に以下のような記載がありました。

参考までに転載しておきます。

Q5 たて抱きやうつ伏せにしていると、時々全身にものすごく力を入れて反り返ります。オムツ替えの時などもなかなか脚を曲げてくれず、身体の動かし方にもぎこちなさを感じて心配です。
回答⇒
曲げる筋肉や伸ばす筋肉をバランスよく使えるようになるには、準備期間が必要です。筋力が弱い時期には、力いっぱい突っ張ったり急に力を入れなくなったりすることがよくあります。例えば、お座りの姿勢を保つには、股関節を曲げて背中は伸ばすといった複雑な身体の使い方が必要で、曲げる筋肉と伸ばす筋肉をバランスよく使わなければ出来ません。むしろ全身で突っ張って立つことの方が単純で簡単だったりもします。仰向け、うつ伏せ、抱っこなど、いろいろな姿勢の中で体重を支えたり手足を動かしたりしながら、力の入れ具合を調節することを学んでいきます。

Q9 腰とおなかを浮かせて寝返ろうとしていますが、首すわりの前は危険ですか?
回答⇒
首がすわる前に寝返りができるようになる子も多いです。本人が寝返りしようとしているときに、寝返りできるように手伝ってあげて、首がしっかりするようにうつ伏せや縦抱っこの練習をしてあげてください。

 

オイタの寝返り【動画】

で、結局オイタはいつ頃に寝返り出来るようになったのか?

明確な記憶がないのですが、ビデオを確認してみると生後6ヶ月頃から出来るようになっていたみたいです。

以下は寝返りが出来るようになった頃のビデオになります。

生後6ヶ月というと上の表から見ると、健常な赤ちゃんでもダウン症のある赤ちゃんでもだいたい平均といった感じでしょうか。

反り返りを始めてからは3ヶ月ほど経過しています。

この経過時間の長さが小児科の先生の言うとおり、反り返りは寝返りのための動作ではなかった ということを表わしているように思います。

 

今日の話は以上となります。
最後までお読み頂きありがとうございます。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
ダウン症の成長
オイタパパをフォローする
~オイタの家~ ダウン症の子供と家族のありふれた暮らし