この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。
生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこした経験のない人が、初めて赤ちゃんを抱っこする際には大きな戸惑いを感じることが多いと思います。
それは赤ちゃんの身体が思っていたよりもとても柔らかく、首もグラグラとしており、どのように抱っこすればよいのか分からない。
また、下手な抱き方をしてしまうと大切な赤ちゃんを壊してしまうんじゃないかと少し恐れさえ感じてしまう
といった感じの戸惑いだと思われます。
しかし、生まれてから数ヶ月を経て首がしっかりとすわった赤ちゃんであれば、そのイメージもずいぶんと異なったものとなります。
初めて赤ちゃんを抱っこする場合であっても戸惑いも軽くなり、ある程度すんなりと抱っこすることが出来るかも知れません。
首すわり前と後でのこの違いは、赤ちゃんのお母さんやお父さんも感じるものであり、首がしっかりとすわりだすと育児そのものへの慣れも手伝い、赤ちゃんのお世話が少し楽に感じられるようになることが多いと思います。
今日は赤ちゃんの首すわりについてお話したいと思います。
ダウン症のある赤ちゃんの首すわりについて
ダウン症のある赤ちゃんは健常な赤ちゃんに比べて、2倍程度の時間をかけてゆっくり成長するというように言われています。
健常な赤ちゃんの場合の首すわり時期は生後3~4ヶ月頃が平均と言われていますが、ダウン症の赤ちゃんの場合はどうでしょうか。
赤ちゃんの首すわり時期
『マイナビウーマン子育て』を見ると、首すわりは以下のように書かれています
首がすわるとは、首がしっかりしてきて安定することを言います。つまり、赤ちゃんの後頭部を支えなくてもグラグラしない状態になるということです。
※出典:『マイナビウーマン子育て』【医師監修】赤ちゃんの首すわりはいつから? 首がすわる時期と確認方法
長い時間を支え無しでいることができる程、首がしっかりと安定した状態であるということですね。
それまでは抱っこする際には必ず頭を支えておく必要があり、気を使いながら抱っこしていましたが、首がすわれば多少頭の支えがなくても大丈夫になってきます。
以下の表は兵庫医科大学病院遺伝子医療部作成の冊子『ダウン症候群をご理解いただくために』に掲載されていたものからの転載になります。
この表はダウン症のある赤ちゃんが各運動発達を達成した(出来るようになった)月齢をグラフ化した成長段階表になります。
※出典:兵庫医科大学病院『ダウン症候群をご理解いただくために』
※クリックするとPDFファイルのダウンロードが始まりますのでご注意ください。
※他の文献等を見ると、この表の範囲と一致していないものも見受けられます。この表はあくまでも参考としてご覧下さい。
この表を見ると、首すわりの達成時期については
健常児 :生後1ヶ月~5.9ヶ月
ダウン症児:生後2.6ヶ月~6.8ヶ月
となっています。
なお、『赤ちゃんの97%』というのは、分かりやすく言うと、『100人の赤ちゃんのうち97人』ということ。すわなち何か特別な事情がある人(3人)を除いてほぼ全員ということを表わしています。
中央値が平均値であると仮定すれば、おおよその目安(平均的な値)は、
健常児 :生後3ヶ月~4ヶ月
ダウン症児:生後4ヶ月~5ヶ月
ということになります。
この表には他に『はいはい』や『ひとり歩き』等々も載っておりますが、首すわりについては『はいはい』や『ひとり歩き』に比べ、まだそれほどゆっくり成長する訳ではないようです。
これは、それらの動作を達成するために必要な筋力や動きの複雑さの難易度が比較的に低いということなんだと思われます。
オイタの首すわり時期について
オイタパパの次男(以下、オイタと表記します)はダウン症のある20歳過ぎの青年です。
ここではオイタの首すわり時期について思い出しながら書いていきたいと思います。
が、残念ながら頭の中から記憶を引っ張り出そうと試みても、全く思い出すことが出来ません。
オイタパパの頭の引き出しには20年以上前の出来事は保存出来ていない、もしくはカビだらけで見ることが出来ないようです
_| ̄|○
なので、当時の写真とビデオからオイタの首がすわった時期を探り出すことにしてみました。
しかし…
首がすわっているかどうかを残っているビデオや写真で確認するのは、なかなか難しいことだということが分かりました。
例えばビデオで撮った中にオイタパパがオイタを抱っこしながらビールを飲んでいる場面があれば、首すわりした後に撮影したものであると判断できるのですが、そんな都合の良い場面が映ったビデオも写真もありませんでした。
この時代の我が家のカメラはまだフィルム式だったんで、写真もそれほど撮ってないんですよね。
仕方がないので、複数の写真から推測することにしました。
以下は生後5ヶ月頃の写真です。
確かに首の支えはないのですが、脇の下に手を入れ抱えているのでかなり怪しいですね。
首が縮んでおり、首があまりすわっていなくても大丈夫そうです。
多少は首もしっかりし始めた所という時期でしょうか。
以下は生後6ヶ月頃の写真になります。
この写真から言えることも上の生後5ヶ月頃の写真と同じですね。
上の写真から1ヶ月経っているのでかなりしっかりしてきてはいるのでしょうが。
次は生後7ヶ月頃の写真になります。
これは完全に首の支えがありません。
それとこの歩行器に乗せているということ自体、首がちゃんとすわった後でなければ、イジメや虐待になってますよね。
この写真から生後7ヶ月頃には完全に首がすわっていた ということが読み取れます。
ということで、
オイタの首すわり完了時期は、生後6ヶ月半頃
ということが判明しました。
これは上の表と比べてみるとダウン症のある赤ちゃんの中でも少し遅い方の月齢になりますね。
生後5~7ヶ月頃に撮っているビデオを見てみると、オイタアーヤンが仰向けで寝ているオイタの手を引っ張り体を起こす方法で、オイタの首の反応を見ている場面が何回かありました。
これはきっとオイタアーヤンは首すわりが遅いなぁと気にしていたものと思われます。
対してオイタパパはたぶんそんな焦りはなかったと思いますので、その辺りの意識の差は大きいですね。
焦りすぎるのは良くありませんが、意識を持って療育をしなければ、育つものも育ちようがありませんから。
まぁ今更言っても遅いのですが…
なんだか今日はオイタパパの情けなさを掘り返したような感じになりました。
今日のお話はこれまでになります。
最後までお読み頂きありがとうございます。