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ダウン症と仕事。重度の知的障害者も働くことで輝きます

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

オイタが仕事で作った作品をすごく気に入ってくれ買ってくれた人がいます

オイタパパです。

ダウン症のある次男(以下、オイタと表記します)は、18歳まで特別支援学校の高等部に通っていました。

特別支援学校高等部の2年生になってからは、いくつかの作業所へ見学に行くようになり、また、作業所に数日通い実際に働く作業実習も何度か行い、卒業後の進路をこの頃から探し始めることになります。

 

オイタの場合、療育手帳はA判定であり知的レベルとしては重度知的障害に属していますが、オイタのように重度の知的障害がある場合は、『就労継続支援B型』というタイプの作業所に通い仕事をすることが多いようです。

 

今日はダウン症のある人の仕事について、お話をしていきたいと思います。

 

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ダウン症のある人の仕事と働く意味

ダウン症のある人と言っても、人により知能のレベルの幅も大変広く、ダウン症の人の知能指数(IQ)は20以下の人から70を超える人までと個人差が非常に大きくあります。

 

厚生労働省が示す知的障害児(者)の基準は以下のような段階で規定されています。

 

仕事とこの知能指数や知的障害の等級に直接的な関わりがある訳ではありませんが、特別支援学校などを卒業したダウン症のある人の進路は、一般的な企業へ直接就職することはあまり多くはなく、国の就労支援の制度である『就労継続支援』や『就労移行支援』を利用した事業所へ進むことが多くなります。

 

就労支援制度について

障害のある人等に対し、就労する機会を支援する制度については、大きく分けて『就労継続支援』と『就労移行支援』という2つの制度が存在します。

以下に各制度の概要について簡単に示しています。

制 度概 要記 事
就労継続支援一般企業などに雇用されることが困難な障害者等に対して、仕事をする環境の提供及び生産活動の機会の提供、その他の必要な支援を行う制度A型、B型に分かれる
就労移行支援障害者等が福祉施設でなく、一般企業などに就職できるよう支援する制度。就労移行支援事業所で就職に必要なことを学んで、一般企業への就職を目指す(利用期間:2年)65歳未満が対象

※2018年より職場への定着支援を行う『就労定着支援』という制度も出来ています

 

上の知的障害の基準と合わせてみると、人により違うことが勿論ありますが、おおよそ

・就労継続支援の事業所:最重度、重度、中度知的障害児(者)

・就労移行支援の事業所:軽度知的障害児(者)

というように進路が分かれることが多いようです。

 

就労継続支援「A型」「B型」について

就労継続支援について簡単に説明すると、

就労継続支援には雇用契約を結び利用する「A型」と、雇用契約を結ばないで利用する「B型」の2種類があります。

いずれも、通常の事業所に雇用されることが困難な障害者に、就労の機会を提供するとともに、生産活動その他の活動の機会の提供を通じて、その知識及び能力の向上のために必要な訓練を行うものと位置付けられています。

 

「A型」の場合は最低賃金以上の給料がもらえ、労働者として働きながら、同時に訓練も受けて一般企業へ就職するための知識・能力を身につけていくことも可能です。

「B型」の場合は1日数百円程度と子供のお小遣い並?の賃金しかもらえず、労働者というよりも福祉施設の利用者という側面が強くなります。

 

オイタの場合は、先に書いたとおり就労継続支援「B型」制度を利用した作業所(福祉事業所)へ通っており、日々作業所で食べるお弁当代程度を、自分自身で稼いでいるといった感じになります。

 

上の知的障害の基準と合わせてみると、人により違うことが勿論ありますが、おおよそ

・就労継続支援「A型」の事業所:最重度重度、重度、中度知的障害児(者)

・就労継続支援「B型」:中度知的障害児(者)

というように進路が分かれることが多いようです。

 

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オイタと仕事

上にも書いていますが、オイタは就労継続支援「B型」制度を利用した作業所に通っています。

いろいろな事情が重なり現在は曜日毎に2箇所の作業所に籍を置いています。

 

いずれの作業所においても、大変真面目にしかも割と器用に細かな作業も長い時間こなせるため、貴重な戦力として重宝されているようです。

仕事の内容は、メーカから依頼された部品の袋詰や、機械の解体作業などの単純作業が中心なんですが、作業所に併設の雑貨ショップの商品作りや、同じく併設のケーキ店のケーキ作りなどのお手伝いもしているようで、毎日充実の日々を送っています。

 

メインで通う作業所は就労継続支援「B型」制度を利用した利用者の方ばかりで、同僚との関わりはあまり活発ではなく、どちらかと言うとスタッフの方との関わりが多いようです。

もう一方の作業所には「A型」制度を利用した方も多くおり、同僚との関わりも多いようで、特別支援学校時代からの友達もいるため、刺激の多い職場のようです。

 

オイタにとってはどちらの作業所に行くのも楽しみで仕方が無いようで、通院などにより休まなければいけない時は大変残念そうにしています。

 

オイタの感性が人の心を動かした

メインで通う作業所は手作り雑貨ショップを併設しており、提携している作家さんの作品以外に、オイタ達利用者が作った作品も売られています。

オイタも週1日はそのショップ向けの作業を行っているようなんですが、学校に通っている頃から、結構そういった作品作りが好きだったんですよね。

 

で、これは本人も喜んではいたのですが、どちらかといえば母のオイタアーヤンやオイタパパがめちゃくちゃ喜んだ出来事の紹介になります。

この画像はオイタが作ったさをり織のストールを、併設の雑貨ショップで買ってくれた人がインスタに上げたものをお借りしたものです。(おサルさん印で一部伏せさせていただきました)

オイタの感性が売れた さをり織のストール

作業所スタッフとか他の利用者の家族とかではない一般の方の投稿なんですよね。

 

『ビビビッと一目惚れの色合い』って、作った人に対して最上級の褒め言葉じゃないですか?

オイタパパはこれを見る度に目から大量の汗が吹き出します。

オイタが作った作品をすごく気に入ってくれて買ってくれたんです。

 

たまたまなのかも知れませんが、人の心を動かしたってことですからね。

すごいなぁって。

うちの息子スゲー!ってマジで思います。

 

重度の知的障害者も働くことで輝くんですよね。

買ってくれた方ありがとうございます。

 

まぁ親バカもコレくらいにしておきます。

今日のお話は以上となります。

 

最後までお読み頂きありがとうございます。

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