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オイタパパです。
唐突ですが、赤ちゃんて可愛いですよね。
赤ちゃんが可愛いのにはちゃんとした科学的な理由があるそうです。
この科学的な理由により可愛い訳ですから親の贔屓目ということではなく、健常な赤ちゃんとかダウン症の赤ちゃんとか関係はなく、事実として可愛いということになります。
ところでダウン症のある人って赤ちゃんや小さい子だけじゃなく、大人になっても可愛いと思いませんか?
大人の人に可愛いというのは少し失礼に当たるかもしれないので、チャーミングという表現にさせて頂きましょうか。
今回は赤ちゃんが可愛い理由と、ダウン症のある人が赤ちゃん時代だけではなく大人になってもチャーミングな理由 について考えてみたいと思います。
ダウン症の赤ちゃんは大人になってもチャーミング
赤ちゃんは大人に守ってもらうために可愛い
赤ちゃんって可愛いですよね。
赤ちゃんが可愛いのは『大人に守ってもらうため』だそうで、オーストリアのノーベル賞受賞者 動物行動学者のローレンツ氏は、生き物が持つ可愛さの共通的特徴を『ベビーシェマ』と呼びました。
『ベビーシェマ』は以下のような特徴になります。
・頭が大きい
・目と目の間が離れている
・大きく黒目がちな瞳
・目や鼻、口が顔の下の方にある
・ほっぺがふっくらしている
・体が丸くて手足が短くふっくらしている
・動きがぎこちない
人間はこうした特徴を持つ生き物を見ると、人間の赤ちゃんだけでなく犬や鳥なども含め『可愛い』と感じ、『守りたい』と思う気持ちになるそうです。
ベビーシェマはアニメにも応用される
また、『ベビーシェマ』による可愛いさは生物だけに感じるものではありません。
アニメなどで描かれる可愛いキャラクターは、この『ベビーシェマ』を意識して、頭を大きく、大きな黒い瞳の目、顔の下の方に目や鼻・口があり、ふっくら気味で手足を短く描くことにより可愛さを強調しているものが多いそうです。
シリアスなキャラクターをデフォルメして可愛く描くような場合にも当てはまっていそうですね。
生まれたての赤ちゃんは可愛くない?
ここまでずっと赤ちゃんは可愛いと続けておいてなんなんですが、生まれたての赤ちゃんってそれほどめちゃくちゃ可愛いって感じじゃないって思いませんか?
オイタパパだけ?
いやいや勿論オイタパパだって、食べちゃいたいくらい可愛いと思いますよ。
でも、なんかこう頭の中で想像する赤ちゃんとは違うっていうか。
そう、おむつのコマーシャルの赤ちゃんとは違うっていえばいいかもしれませんね。
これはオイタパパの想像なんですが、
生まれてすぐの時は目を開けている時間はとても短いですし、体つきもまだ”ふっくら”って言うよりは”しわしわ”ですから、『ベビーシェマ』の効果が十分に発揮されていない
ことに加え、
生まれたての赤ちゃんはめちゃくちゃ可愛いだろうな という非常に高い期待感を持って見てしまうため、現実以上のギャップを感じてしまう
という結果なのではないでしょうか。
生後11ヶ月位の赤ちゃんが一番可愛い
何かの記事で、生後11ヶ月位の赤ちゃんが最も『ベビーシェマ』を発揮しており、人生の中で一番可愛い時期だというのを見たことありますので、やっぱり一般的にも、生まれてすぐの時はめちゃくちゃ可愛い一歩手前というように、皆さんも思われてるんじゃないでしょうかね。
ダウン症のある赤ちゃんとベビーシェマ
ところで、オイタパパはダウン症のある次男(以下、オイタと表記します)を持つ父親なんですが、ダウン症の赤ちゃんにもこの『ベビーシェマ』は当てはまるのでしょうか?
ダウン症のある人は以下のような特徴的な顔や、体つきをしているとよく言われます。
・目:はっきりとした二重。目尻が上がっている。目が離れている。
・鼻:つけ根が広く低い
・耳:位置が低く小さい。上の方が折れ曲がっている
・口:小さい
また、手足が短く、体つきはずんぐりむっくりしていることが多く、動きもゆっくりしている。
上の『ベビーシェマ』の特徴と比べると、結構一致している感じを受けますね。
ただ、目尻が上がっているというのは目が細くなりがちですから、『大きく黒目がちな瞳』とは反する場合があるかもしれません。
また、ダウン症のある赤ちゃんは低体重で生まれることが多いですから、『ふっくらしている』という点は赤ちゃんの頃は反している場合が多いかもしれません。
ただ、ダウン症のある人は成長の途中からふっくらする人は多いですし、オイタも小学生の途中からかなりふっくらしてきました(^^)
こうして考えると、ダウン症のある人は特徴的な顔や体つきをしているとよく言われますが、その特徴的な顔や体つきは、赤ちゃんを可愛いと感じる『ベビーシェマ』に共通している点も多いと言えるのではないかと思います。
ダウン症のある人は大人になってもベビーシェマ
そういう意味でいうと、
健常な人は幼少期は『ベビーシェマ』により可愛いのですが、周囲の大人に守って貰う必要がなくなる年齢になって行くに従い、『ベビーシェマ』が薄れて生きます。
しかし、ダウン症のある人は赤ちゃん時代だけでなく、大人になってからも『ベビーシェマ』を発揮している人が多い、ということになるのかもしれません。
もちろんこれには個人差がありますから、全ての人が当てはまる話ではないことに留意は必要です。
ダウン症のある人の親が持つ贔屓目 という側面も多分にあるのかもしれませんが、大人になってもチャーミングなダウン症の人を多く見かけるのは、こういった理由があるような気がしています。
もしかしてこれは『天国の特別な子ども』(※1)ならではの特徴、ということなのかもしれません。
※1:記事『ダウン症と天使。天国の特別な子どもを託される家族』を参照下さい。
今日のお話は以上となります。
最後までお読み頂きありがとうございます。