この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。
オイタパパです。
すでに何回も書いていますが、オイタパパの次男(以下、オイタと表記します)がダウン症であることが分かったのは生まれてから2ヶ月程度経過してからになります。
妻(以下、オイタアーヤンと表記します)は里帰り出産をしたので、生まれてから約1ヶ月はオイタアーヤンの実家で、その後自宅に戻りオイタパパ、オイタアーヤン、オイタ兄、オイタの4人だけで暮らすようになってからの衝撃的な出来事でした。
20年以上時間が流れた今ではすでに記憶も随分と薄れてきているのですが、やはりあまり思い出したくはない出来事の一つなのかなぁというのが本音になります。
でも、オイタがダウン症と分かるまでのこの2ヶ月の間には、「泣かずによく寝るし、2人目になると手がかからず育てやすいのかな」というような話をよくしていたような記憶があります。
その理由は、
・大人しい
・あまり泣かない
・よく寝る
といった理由からだったと思うのですが、今考えるとこれらのことってダウン症の赤ちゃんによく見られることですね。
この時点ではまだそんなお気楽なことを言ってたんですが、もう少しすると思い出したくもない出来事に直面することになる訳です。
そして、今はもっとお気楽なことばかり言ってるオイタパパがここにいます。
まぁ人生ってそういうもんなんですよね。
すいません途中から意味不明ですね。
ところでネットなどを見ていると『ダウン症の子供は育てやすい』と言う話をたまに目にすることがあるのですが、実際の所はどうなのでしょうか。
今日は、ダウン症の子供は育てやすい について考えてみたいと思います。
ダウン症の子供は育てやすい?
ダウン症の赤ちゃんの動きに関する特徴と育てやすさ
ダウン症の赤ちゃんの動きに関する特徴としてよく言われるのが、
一部先程も書きましたが、
・筋緊張が低い(筋力が弱い)
・あまり泣かない
・よく寝る
・ミルクの飲みが悪い
・体が柔らかい
などが挙げられます。
すべてのダウン症の赤ちゃんにこれらの特徴があてはまるわけではありませんが、ダウン症の赤ちゃんはこれらの特徴が発現することが多い傾向にあります。
これらの特徴を裏を返して考えてみると、
・筋緊張が低い ⇒あまり動かない⇒1人で置いておける⇒手がかからない⇒育てやすい
・あまり泣かない ⇒手がかからない⇒育てやすい
・よく寝る ⇒手がかからない⇒育てやすい
・ミルクの飲みが悪い⇒これは心配なだけかな?
・体が柔らかい ⇒これは例えが思い浮かびません…
少し異なるものもありますが、『手がかからずに育てやすい』という見方に繋がるものと思われます。
実際にオイタの家の中でも「泣かずによく寝るし、2人目になると手がかからず育てやすい」という会話がなされていました。
この部分だけを切り取って考えてみると育てやすいということも言えなくはありません。
しかし、それはほんの一面を表したものに過ぎないこととオイタパパは考えます。
子育てはそこまで単純なものではありませんから。
サイレントベビーとダウン症の赤ちゃん
オイタパパは最近知ったのですが、サイレントベビーという言葉があるそうです。
医学用語や育児用語ではなく、1990年代に母親中心の育児を推奨する小児科医が作った造語とのこと。
泣かない、笑わないなど、感情表現が極端に少ない赤ちゃんのことを言うそうで、親が赤ちゃんとのコミュニケーションを極端に省略してしまうことにより生じるそうです。
赤ちゃんが泣いても放置する、赤ちゃんを抱っこしない、赤ちゃんの言動に反応しない、赤ちゃんへ話しかけないなどにより、赤ちゃんが伝えることを諦めてしまった結果生じる状態だそうですが、サイレントベビーにまで至ってしまう親と赤ちゃんの関係性なんて、オイタパパには考えられないものです。
1度や2度のコミュニケーションの省略で、赤ちゃんがサイレントベビー化してしまうことは有り得ないでしょう。
赤ちゃんとのコミュニケーションの省略が常態化した結果がサイレントベビーに至らせるのです。
そんな親子関係なんて有り得べからずです。
あとこのサイレントベビーという言葉で少し怖いのは、親に対して無理な育児の押しけにつながっていそうなことでしょうか。
テレビを見ながら、スマホを見ながら育児するとサイレントベビーになるぞって感じで、親への脅しになっている所が少しあるようです。
親だって人間です。
24時間ずっと赤ちゃんの世話だけやっていることは出来ませんし、無理な押し付けにより親の気持ちが落ち込むことで、逆に赤ちゃんへの悪影響に繋がることもあり得ます。
育児はなるべく楽しみながら出来るようにしたいですよね。
まぁ実際は楽しむ余裕はなかなか無いでしょうけど。
少し話がずれてしまいましたが、泣かないという点だけみると、ダウン症の赤ちゃんは生まれ持ってのサイレントベビーのように思われるかも知れませんが、ダウン症の赤ちゃんは感情表現が極端に少ないと言われるサイレントベビーでは決してありません。
ダウン症の赤ちゃんを育て始めると分かりますが、実によく笑います。
ニコニコから始まりケラケラになりゲラゲラと笑うようになっていくのです。
ケラケラ、ゲラゲラ笑うようになってくると、泣く方も普通に泣くようになってきます。
生まれてからしばらくの間は筋力だけではなく、伝える力も弱いということだとオイタパパは考えます。
そこから親との様々な形のコミュニケーションを通じ、筋力が少しずつついていき、声を出して笑い、泣く力がついていくのだと思います。
ただ、生まれ持ってのサイレントベビーでは無いと言いましたが、サイレントベビーに決してならない訳ではありません。
あまり考えたくはないことですが、寝ていることが多くあまり泣かない(≒手をかけなくてもうるさくない)という特徴を持つダウン症の赤ちゃんの場合、逆にサイレントベビーにされやすい要素を備えているとも考えられます。
本来、親との間の様々なコミュニケーションを通じ成長していく様々な力が、親がコミュニケーションを省略し続ける結果、成長しないまま本当にサイレントベビー化してしまうということが考えられるのです。
これはあり得べからずなことですが、その判断は各々の親に委ねられています。
ダウン症の赤ちゃんは愛情持って手をかけて育てましょう
最初の話に戻りますが、ダウン症の赤ちゃんは『泣かずによく寝て、手がかからずに育てやすい赤ちゃん』と書きました。
確かにある一面だけ捉えるとそのように言えないこともありません。
しかし、ダウン症の赤ちゃんに限った話ではありませんが、赤ちゃんは愛情持って手をかけて育てなければ育ちません。
泣かずによく寝る赤ちゃんが、よく泣きよく寝る赤ちゃんになるように育てていかなければいけないのです。
ただし、親も自分の時間は確保しましょう。
自分の時間を確保しリフレッシュして赤ちゃんとコミュニケーションすることが赤ちゃんの成長にも良い影響を与えます。
ダウン症の赤ちゃんはよく寝る子が多いといいます。
その時間を自分の時間として有効に使っていければいいですね。
今日の話は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございます。