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ダウン症の知能。IQはあくまでも参考データ

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大人になったオイタは準備さえあれば一人で殆のことが出来る

オイタパパです。

授かった赤ちゃんがダウン症だと分かった時、知的障害を持つことが多いというのは大きな不安の一つだと思います。

オイタパパはダウン症のことすらほとんど知らなかったのですが、次男(以下、オイタと表記します)がダウン症だと分かった時、やはり知的障害という言葉の持つ響きに動揺、というか強く衝撃を受けていたように思います。

 

ただ衝撃を受けたと言っても、知的障害ということ自体具体的な中身を知らなかったため、

しゃべることが出来ない?
学校に通えない?
大人になっても働けない?

など漠然とした思い込みによる恐れが頭の中をグルグルしていたことを思い出します。

 

昔から知能指数(IQ)という言葉はよく使われていますが、どの程度の知能指数(IQ)であれば知的障害という範囲に入るようになるのか、また、知能指数(IQ)が低ければ日常の生活にどのような影響が生じるのか等、今日はダウン症と知能についてお話をしていきたいと思います。

 

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ダウン症と知能について

知能指数(IQ)について

知能指数(Intelligence Quotient, IQ)とは、数字であらわした知能検査の結果の表示方式のひとつで、数字が高いほど知能が高いことをあらわしています。

また、知能指数(IQ)を7段階で区分して、知能段階点として表すこともあります。

・知能段階点

知能段階IQ人口比
非常に優れている130以上2.3%
優れている120-1296.8%
平均の上110-11916.1%
平均90-10949.5%
平均の下80-8916.1%
境界線70-796.8%
知的障害69以下2.3%

一方、発達検査などの場合はIQの代わりに「発達指数 (DQ)」であらわす場合も多く、この場合は知能面以外にも、歩行・手作業などの運動面、着衣・飲食などの日常生活面、ままごとなどの対人関係面の発達も重視された数値となっています。

 

ダウン症の知能

ダウン症の人の知能指数(IQ)は20以下の人から70を超える人までと個人差が非常に大きく、30から50までの範囲にある人が最も多いというように言われています。

IQが30~50までというと上の知能段階点の表を見ると、多くのダウン症の人が知的障害の枠に入るということになります。

また、厚生労働省が各種の調査等を行う場合の知的障害児(者)の基準は以下のようになっています。

 

(出典:https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/101-1c.html 抜粋)

この基準に照らすと、ダウン症の人は中度知的障害の人が多くなるという感じでしょうか。

しかし、これはあくまでも基準であり個人差が非常に大きなものですので、参考として頭の片隅にでも置いておけばいい情報だと思います。

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オイタの知能と日常生活

ここまではダウン症の知能ということで、客観的なデータといわれる知能指数(IQ)を中心に紹介しました。

 

では、そのデータにより重度知的障害と判定されたダウン症の人はどういうように日常生活を過ごしているのでしょう。

20歳を過ぎたダウン症の青年オイタを例にして紹介させて頂きます。

 

まずオイタの知能指数(IQ)についてなんですが、探してみましたが残念なことに我が家には正式な記録が残っておらず、また、オイタパパもよく覚えておりません。

ただ、療育手帳の判定は「A」(重度)ですので、IQ:35以下であろうということは言えると思います。

また、知的障害者年金の申請の際に発達検査(新版K式発達検査2001)を受けたのですが、こちらの方(DQ)は20台後半となっていました。

 

オイタの日常生活

話すタベル、ネムイ、トイレなど日常生活における簡単な言葉は話せる。ただし、発音が不明瞭で家族からは「オイタ語」と呼ばれており、何度も聞き返すことが多い。
ちなみに「オイタ語」とは、オイタが自分自身のことを「オイタ」と呼ぶためにつけられたもの。
聞く難しい言葉は理解できていないようであるが、日常生活において必要な話は理解している。
読むひらがな、カタカナは読めるが、文字としてはほぼ読めない。ただし、形としてはかなり色々なものと結び付けは出来ている模様。
書くひらがな、カタカナは自分の名前くらいであれば書けるが、他はほぼ書けない。ただ、読むのと同様に形としてはかなり色々なものと結び付けは出来ている模様。例えば、好きな音楽を入手したい場合は、自分のスマホで曲を探し、曲名と歌手名を模写して紙に書き、オイタパパに録音するように要求できる。
食事作ることは出来ないが、手伝いの必要はなく1人で食べられる。
トイレ小、大共に手伝いの必要はなく1人で出来る。
風呂頭、体とも1人で洗える。ただし、ほっておくと省略することが多いので、ちょくちょく注意する必要がある。
着替え自分で出すことは出来ないが、準備してあげれば、手伝いの必要はなく1人で出来る。
起床何度も起こさないと起きない。
お金何かを買うためにはお金がいるということは分かっているが、その価値についてはあまりよく分かっていない。
通勤作業所から送迎車が自宅マンションの前までくるので、玄関から送迎車が来る場所までは1人で行き到着を待っている。
趣味カラオケ、スマホ(LINE、ゲーム、音楽を聞く、ユーチューブを見る)、テレビゲーム、友だちと遊ぶ。

知能レベル的にいうと残念ながら大変低いということになるのですが、日常生活としては必要な準備をしてあげれば基本的には自分1人で出来るし、放っておいても1人で楽しむことが出来ているといった感じでしょうか。

 

また、通っている作業所の種別は、重度知的障害ということで就労継続支援B型(非雇用型)になるのですが、教えてもらった作業はまじめにゆっくり確実に最後までこなすので、作業所のスタッフの手もあまり煩わすことのない好青年オイタとして誰からも好感を持たれているようです。

 

以上、オイタの日常生活を交えダウン症と知能についてのお話でした。

少し手前味噌的な内容になってしまっているかもしれませんが、みなさまのこれからの子育てにおいて、何らかの参考になれば幸いです。

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