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赤ちゃんが部屋の中をハイハイで自由自在に動き回る姿を見ると、これぞ赤ちゃん!と感じる方も多いのではないでしょうか。
赤ちゃんにとってハイハイは、赤ちゃんらしい動きの代表格と言えるものと思います。
このように赤ちゃんとハイハイは切っても切れないイメージで繋がっており、親は赤ちゃんがハイハイ出来るようになるのをとても楽しみにしています。
しかし、ダウン症のある赤ちゃんにとっては、ハイハイが出来るようになるための準備期間がかなり長くなることが多く、成長を楽しみにしている親としては、いつ出来るようになるのかとヤキモキする期間が長くなることが多いように思います。
今日は赤ちゃんのハイハイについてお話してみたいと思います。
ダウン症のある赤ちゃんとハイハイ
ハイハイは全身運動
大人が自分でハイハイしてみるとよく分かりますが、ハイハイって結構しんどい動作なんですよね。
四つん這いになり頭を上に上げているだけでも、身体中のいろんな筋肉を使っているなぁと実感することが出来ると思います。
人間は身体の重さに対して頭がとても重いため、首や肩、そして首や肩を支えるさまざまな部分に負担がかかりますからね。
ハイハイはその状態で動き回る訳ですから、ハイハイするだけで全身の多くの筋肉が使われるというのは、納得できることになります。
ネットなどでも赤ちゃんの頃にハイハイをしっかりやった方が筋肉が強くなり、体幹も鍛えられるので良いと書かれているのを見かけることがありますが、自分自身が少しやってみることで、ナルホド!と実感できるのではないかと思います。
赤ちゃんがハイハイするのは、自分の手の届かない範囲にあるものに興味があり、触ってみたい、もっと近くで見たいなどの好奇心を満たすための移動手段です。
よって好奇心が旺盛な赤ちゃんほどハイハイする時期が早くなることが多いようです。
しかし、ハイハイをなかなかしないからと言って心配しすぎるのはよくありません。
赤ちゃんの成長をゆったりとした心持ちで温かく見守りましょう。
ダウン症のある赤ちゃんとハイハイ
以下の表は兵庫医科大学病院遺伝子医療部作成の冊子『ダウン症候群をご理解いただくために』に掲載されていたものからの転載になります。
この表はダウン症のある赤ちゃんが各運動発達を達成した(出来るようになった)月齢をグラフ化した成長段階表になります。
※出典:兵庫医科大学病院『ダウン症候群をご理解いただくために』
※クリックするとPDFファイルのダウンロードが始まりますのでご注意ください。
※他の文献等を見ると、この表の範囲と一致していないものも見受けられます。この表はあくまでも参考としてご覧下さい。
この表からも分かるように健常な赤ちゃんの多くは、ハイハイが出来るようになる前に、寝返り、ひとり座り、ズリバイ(表にはない項目)が出来るようになり、その後ハイハイする子が多いようです。
しかし、ダウン症のある赤ちゃんの場合は、少し順序が異なることが多く、ハイハイが出来るようになるのはかなり後の時期となり、ハイハイより前につかまり立ちする子が多くなります。
もちろん全てのダウン症のある赤ちゃんに当てはまるわけではありませんが、こういった傾向が強いということはそれなりの理由があるような気がします。
ダウン症のある赤ちゃんにとっては、ハイハイするために必要な身体の成長よりも、つかまり立ちするために必要なかrqだの成長の方が早く準備が整うのでしょう。
ちなみにダウン症のあるオイタパパの次男(以下、オイタと表記します)の場合は、この表のダウン症児と同じ『寝返り⇒ズリバイ(表には無い)⇒ひとり座り⇒つかまり立ち⇒ハイハイ』の順番で成長の階段を登っていきました。
オイタとハイハイ
上にも書きましたがオイタの場合、先につかまり立ちをし、続いて伝い歩きが出来るようになり、そしてハイハイが出来るようになったのはその後でした。
寝返り :生後6ヶ月頃
ズリバイ :生後10ヶ月頃
ひとり座り :生後12ヶ月頃
つかまり立ち:生後15ヶ月頃
伝い歩き :生後16ヶ月頃
ハイハイ :生後18ヶ月頃
上の表と比べてみるとダウン症の赤ちゃんの平均達成月齢とほぼ同じくらい(少しだけ遅い)といったところでしょうか。
小さな頃に映したビデオを探してみた所、ハイハイが出来るようになりかけた頃に撮影した場面が残っていました。
まだ出来るとまでは言えない感じで、ハイハイしだしてすぐにズリバイになっています。
スリバイの方が早いし、やりやすいんでしょうね。
だからこのビデオは17.5ヶ月頃なんですが、出来るようになったのは一応、生後18ヶ月頃としました。
ちなみにオイタの家では、オイタの成長段階で今取組んでいる動きをした時に『上手!上手!』と声掛けをして、その動きの後押しをしていました。
このビデオ時点では正に今、ハイハイに取組んでいる時期ということになります。
オイタのハイハイの妙な癖
このちょっと前のシーンで、ハイハイしようとしているけど脚がうまく使えていない場面もあったので、ついでに載せておきます。
動きが短くしかも妙なのでちょっと分かりづらいですが、ハイハイする時にこの右足がひょこっと前に出てくる動きがお見せしたかった動きになります。
この右足ひょこの動きは、ハイハイにもっと慣れてきた後もなかなか消えることがなく、動きが早いのに、右足がひょこっと飛び出る妙なハイハイを長い間していたことを思い出します。
もし、もっと上手?な妙なハイハイが映っているビデオを見つければ、また追加して載せたいと思います。
今日のお話は以上となります。
最後までお読み頂きありがとうございます。