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ダウン症の大人。オイタの暮らしぶりを密着レポートします

この記事を読むのに必要な時間は約 11 分です。

大人になっても充実した毎日を送っています

オイタパパです。

ダウン症のある小さな子供がいるご家庭の方が、ブログやSNSにより情報発信を行っていることはよく見かけます。

このため、赤ちゃんから小中学生くらいまでのダウン症のある子供が、普段どういった生活を送っているのかということについては、ブログやSNSで比較的容易に知ることが出来ます。

 

しかし、大人のダウン症のある人本人やそのご家族が主体となって、ブログやSNSにより情報発信を行うことはそんなに多くはないように感じています。

オイタパパの次男(以下、オイタと表記します)のようなダウン症のある大人が、普段どういった生活を送っているのかということについては、なかなか知る機会がないというのが実態だと思われます。

 

今日はダウン症のある大人のオイタが、普段オイタの家でどのような暮らしを送っているのかについて、紹介させていただきます。

 

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ダウン症の大人の暮らしぶりを密着レポート

ダウン症の大人・オイタとは

オイタは20歳を数年越えたダウン症のある大人の男です。

オイタは療育手帳の判定でいうと「A」(重度)に区分されています。

知的レベルは重度の知的障害という枠に入りますが、自分で服を着ることも出来るし、自分でご飯も食べられるし、自分でトイレも済ますことができるので、日常生活ではあまり人の手を煩わすことはありません。

 

そうは言っても、服もご飯もオイタの母(以下、オイタアーヤンと表記します)が準備しますし、例えばトイレットペーパーが家に無くなったという場合でも、自分で買いに行くことも出来ません。

 

言葉は自分の名前と普段の生活で使用する簡単な言葉「おはよう」「ご飯」「トイレ」等が喋れる程度で、しかも自分の名前「ケイタ」を「オイタ」と発音してしまうように滑舌が非常に悪く、家族では『オイタ語』と呼ばれ、家族でもオイタが話す言葉の10%を聞き取れるかどうかといった感じです。

このため自力で一人暮らしが可能か?というと、それは無理というのが残念ながら答となります。

 

オイタは中学生になる前までは近くの幼稚園、小学校に徒歩で通っていましたが、中学生からは特別支援学校へバスで通うようになりました。

特別支援学校の高等部を卒業後は、就労継続支援B型の作業所に通っています。

 

補足)就労継続支援について

少し補足になりますが、

就労継続支援には雇用契約を結び利用する「A型」と、雇用契約を結ばないで利用する「B型」の2種類があります。

いずれも、通常の事業所に雇用されることが困難な障害者に、就労の機会を提供するとともに、生産活動その他の活動の機会の提供を通じて、その知識及び能力の向上のために必要な訓練を行うものと位置付けられています。

「A型」の場合は最低賃金以上の給料がもらえますが、B型の場合は1日数百円程度と子供のお小遣い並?の工賃になります。

オイタの場合は、日々作業所で食べるお弁当代を自分で稼いでいるといった感じになります。

 

オイタは今、曜日毎に2箇所の作業所へ送迎車で通っており、作業所ではメーカーから依頼された小さなパーツの袋詰や、併設のショップで販売される『さおり折』などいろいろな作業をコツコツと真面目に取り組んでいます。

作業所で行っている作業の詳細な内容や、何故2箇所の作業所に通っているのか等については、いずれ改めて記事にしたいと考えています。

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ダウン症の大人・オイタの1日

朝8時頃にオイタアーヤンに何度も何度も何度も何度も「オイタ起きて!」と起こされますが、「うるさい」「ムリ」などと口答えしつつ5分後くらいにやっと起床です。

朝食はだいたいパンとヨーグルト。

 

8時30分頃に「行ってきます」と家の玄関を出ます。

送迎車は家のマンションの入口前まで来てくれますが、入口前で待つ場合も待たせる場合もあります。

送迎車に乗っている時間は、他の利用者宅を周りながらになるので、長い時には1時間程度になることもあるようです。

(作業所で行っている作業の内容などについては、いずれ改めて記事にしたいと思います)

夕方・カラオケもしくはゲーム

午後4時半頃、「ただいま」と玄関を開けて帰ってきます。

 

作業所から帰ってくると一人でカラオケもしくはゲーム(いずれも任天堂のWii-Uを使います)で遊び始めます。

カラオケで歌う歌はJ-POPが主体で、ドラマ好きなのでドラマの主題歌など新しい曲もすぐにオイタリストに並びます。

一番好きな歌手はSMAPだったのですが、残念ながら解散したので、今はかなり幅広くなりました。

もちろん最近は米津玄師などもレパートリーに入っています。

 

ところで、歌詞は読めるのか?
うーん…オイタの場合、心で読みオイタ語で歌うので、画面の歌詞を読む必要は無さそうです…

テレビの歌番組で初めて聞く曲でも歌えます。

曲が終わった後、この曲知ってるの?と聞くと「オイタ知ってる」と答えます。テレビ初披露と言っていても関係ありません。

また、自分では歌が上手いと本気で考えているようです。
メロディーラインはだいたい合ってる感じではありますが…なにせオイタ語ですから…

 

夕方・買い物

カラオケ/ゲームの他に、この時間帯はオイタアーヤンと買い物に出かけることも多くあります。
買い物というよりも、ゲーム機が置いてあるような大きめのショッピングセンターに行き、オイタアーヤンが買い物している間、小学生と一緒に並んでカードバトルゲームをするのが楽しみなようです。

家でカラオケ/ゲームしているのと、買い物に出かける割合はだいたい半々でしょうか。

そのため、作業所から帰ってきた時に家にオイタアーヤンがいない場合は、「アーヤンどこ?」と必ず確認してきます。

 

夕方・ビデオ

買い物から帰ってくるか、午後6時過ぎになるとWii-UからAndroidタブレットに持ち替えて、ユーチューブかAmazonプライムビデオの時間になります。

ユーチューブでは、歌っているのが素人の方でも問題はないようで、お気に入りのJ-POPを探してはマイク無しで一緒に歌っています。

カラオケといいユーチューブといい本当に歌が好きです。

Amazonプライムビデオはドラえもんかクレヨンしんちゃんを見てることが多いですね。

 

夜・コミュニケーションタイム

夕食が終わると、タブレットでユーチューブかAmazonプライムビデオをみながら、自分のスマホを使ってのコミュニケーションタイムが始まります。

相手は親友のM君や支援学校時代からの数人の友達、複数の作業所の関係者 等々かなり幅が広いようです。

LINEでやり取りしてます。

基本はスタンプでしょうけど、文字も何故だか入力できます。

まともな?言葉になってることが多いみたいです。不思議です。

たまに音声通話していることもあります。

 

夜・セリフ練習

午後9時からはスマホのアプリを使って『もののけ姫』のセリフの練習が始まります。

恐らく?美輪明宏になりきって、アシタカと対峙している場面を熱演します。

最初は何をやっているのか意味がよく分かりませんでしたが、今も毎晩9時過ぎにはオイタの「アッハッハッハ」という声が家中に響き渡っています。

 

夜・ドラマ

午後10時からは好きなドラマがある日にはテレビタイムです。

恋バナ系のキュンキュンするドラマが好きなようですが、オイタパパはドラマに興味がないため、何を見ているのかは知りません。

 

深夜

テレビタイムが終わると、やっとお風呂に入ります。

もっと早く入ってほしいのですが、「今はムリ」と頑固に譲りません。

お風呂から出てくると、布団に入ってスマホを使ってのコミュニケーションタイムが再開されます。
かなり遅い時間までやっているようです。

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生活態度について

寝る時間

早く寝ろと言っても「うるさい」などと言いながら頑なに寝ません。

午前1時頃まで起きていることが多いようです。

一応、大人ですから生活が乱れ出さない限りは強制しないようにしています。

朝は何度も起こされながら、なかなか起きてきませんが、なんとかギリギリには起きてきますので、今のところはセーフです。

 

休日の起床

ただ、作業所が休みの日にはお昼頃まで寝ています。

それは生活の乱れじゃないのか?
うーん…オイタパパも若い頃はそんな感じだったので、セーフ扱いです。

 

スマホ・タブレットの使い方

スマホ、タブレットを自由に使わせ過ぎでは?
そうかもしれませんが、今のところはWebサイトを見ることが無いようですので、危ないサイトに接続していることも無さそうです。

Amazonプライムビデオもアニメにしか興味がないようです。

これらも使い方が乱れ出さない限りは良しとしています。

いまの所はセーフですがいずれも様子見ですね。

 

 

以上、ダウン症の大人・オイタの1日に密着してみました。

かなり楽しそうに充実した毎日を送っているように感じます。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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