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ダウン症のズリバイは『動きたい』という気持ちの表れです。

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

ズリバイは運動機能の能力的にまだハイハイが出来ない時期の赤ちゃんが試みる移動方法

寝返りが出来るようになった赤ちゃんが、ハイハイするようになる前にズリバイと呼ばれるほふく前進のような動作をすることがあります。

この動作を覚えた赤ちゃんは、先に覚えた寝返りも合わせ、ついに前後左右自由に移動が出来る方法を身に着けたことになり、『動いてでも欲しい』という欲求を実現する術を手に入れたことになります。

少し前までは動くことすら出来なかった赤ちゃんにとって、前後左右自由に動けるようになるのは、大きな大きな進歩だと言えるでしょう。

今日は赤ちゃんのズリバイをテーマに話をしていきたいと思います。

 

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ダウン症のある赤ちゃんのズリバイについて

ズリバイとは

ズリバイは運動機能の能力的にまだハイハイが出来ない時期の赤ちゃんが試みる移動方法で、首がすわり脳から伸びる神経が、肩から手指まで繋がれば可能となる動きになるそうです。

『動きたい』という強い意思の表れが身体、主に上半身を動かし、移動を実現しているということになります。

なお、左右の腕の筋力発達が揃っていなかったり、腕と脚を連動させることに慣れていない場合などは、上手く前に進めず、同じ場所をぐるぐるしたりすることもあるようです。

 

ハイハイについては更に腰、脚まで運動神経が繋がり、腰がすわり、腰と脚を使って胴を支えられるようになって初めて可能になる動きとなるため、一段と時間がかかることになります。

ダウン症のある赤ちゃんの場合、生まれ持っての筋力の弱さなどにより、この一連の運動機能の獲得に要する時間が多く必要で、ハイハイが出来るようになるまでの期間の長さに影響しているのだと思われます。

 

ズリバイってみんなするの?

健常な赤ちゃんの場合、寝返りが出来るようになった後に、ハイハイが出来るようになるまでの期間は平均値で2~3ヶ月後程度と短く、ズリバイという段階を飛ばしてハイハイに進む子も多いようです。

一方ダウン症のある赤ちゃんの場合は、寝返りが出来るようになった後にハイハイが出来るようになるまでの期間は、平均値で9~10ヶ月後程度と長いので、ズリバイをする赤ちゃんの割合は多くなるのではないでしょうか?

まぁこれは何かのデータを基づくものではなく、オイタパパの単なる推測なんで全くあてにはなりませんが。

 

ダウン症のある赤ちゃんがズリバイする時期

以下の表は兵庫医科大学病院遺伝子医療部作成の冊子『ダウン症候群をご理解いただくために』に掲載されていたものからの転載になります。

この表はダウン症のある赤ちゃんが各運動発達を達成した(出来るようになった)月齢をグラフ化した成長段階表になります。

ダウン症の首すわり時期が示された表

※出典:兵庫医科大学病院『ダウン症候群をご理解いただくために
※クリックするとPDFファイルのダウンロードが始まりますのでご注意ください。

残念ながら、この表にズリバイについての項目はありません。

他に参考になる情報がないかとインターネットでイロイロ探してみましたが、残念ながら見当たりませんでした。

 

健常児の場合、ズリバイは寝返りとハイハイの間に出現する運動機能なので、その間と考えると生後7ヶ月位が目安時期になるかと思われます。

しかし、ダウン症のある赤ちゃんの場合は、上の表からみるとハイハイが出来るようになる前につかまり立ちする子が多いようですので、考え方を変える必要がありそうです。

 

つかまり立ちするためには、つかまれる台や壁の近くに移動する必要がありますから、つかまり立ちする前にズリバイが出来ている と考えたほうが自然だと思われます。

よって、ダウン症のある赤ちゃんの場合は、寝返りとつかまり立ちする間にズリバイの目安時期があるのではないかと考えられ、そうだとすると生後10~11ヶ月位がズリバイの目安時期と考えられます。

 

なお、先程も言いましたが、この目安時期については、何かのデータを基づくものではなく、オイタパパが上の表を見て考えただけの単なる推測なんで全くあてにはなりませんので、参考の参考 程度に考えて下さい。

というか、成長の仕方は赤ちゃん毎に異なります。

基本的には、赤ちゃんの成長に合わせ一緒に一喜一憂 で良いんじゃないかと思います。

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オイタのズリバイ動画とズリバイ時期

オイタパパの次男(以下、オイタと表記します)はダウン症のある二十歳すぎの青年です。

オイタが初めてズリバイしたのは20年以上も前のことなので、はっきりとは覚えていない、と言うか全く覚えていないのですが、ビデオでいつ頃だったのか確認してみました。

 

ちなみにオイタの寝返りとハイハイの時期は、

寝返り   :生後6ヶ月頃
つかまり立ち:生後13ヶ月頃

なので、その中間がズリバイ時期だとすると、ここから予測されるズリバイ時期は生後9.5ヶ月頃となります。
※あくまでもオイタパパの推論です。参考の参考にしかなりません。

 

実際はどうだったかというと…

下のビデオは生後8ヶ月頃のオイタの様子です。

ズリバイとまではいかない『ズリ』くらいでしょうか?

おもちゃが欲しいという強い想いが原動力となって、体をすこーし前に動かしているって感じがします。

上半身だけでなく右足も少し使っている感じがしますね。

でも、たったこれだけズリっただけで力尽きちゃうんですね。

 

次のビデオは時期的に間がかなり開いてしまうのですが、生後12ヶ月頃になります。

こちらは完全にズリバイと呼べそうです。

ただ、右足は使ってますが、左足は使えていませんね。

 

動きの原動力はオイタ兄が持つジュースのようです。

ジュース飲みたいというオイタの強い想いがオイタ兄に迫っていきます。

 

また、生後8ヶ月の頃とは別人のような持久力を身につけていることが分かります。

これは成長してますね。

 

この2本のビデオから、オイタがズリバイをした時期は間を取って、生後10ヶ月頃ということにしておきましょう。

 

おぉ!生後10ヶ月頃ということは!

オイタパパ理論?によるダウン症のある赤ちゃんのズリバイ目安時期(生後10~11ヶ月位)にほぼぴったりじゃーないですか!
※あくまでもオイタパパの推論です。参考の参考にしかなりません。

 

今日の話は以上となります。
最後までお読み頂きありがとうございます。

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