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ダウン症と言葉。聞き取りにくさは思いやりでカバーできる

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

思いやる気持ちがあれば 「言いたいこと」や「やりたいこと」  が分かり合える

オイタパパです。

ダウン症の赤ちゃんの成長はゆっくりというのは頭の中では理解しているつもりでも、いざ我が子となってみると、、、

いつになったら話し出すようになるのか
もしかしたらずっと話さないかも

不安は募ります。

 

ダウン症の赤ちゃんの言葉も他の成長と同じようにゆっくりです。

もちろん個人差は大きいのですが、ダウン症のある人の多くは言葉を話せるようになることが多いと言えます。

 

今日はダウン症の言葉について、話をしていきたいと思います。

 

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ダウン症と言葉

ダウン症と言葉の発達

ダウン症のある人の言葉については、聴力自体に問題がある場合や、脳の働き、口の周りや内側の運動機能など様々な要因が重なり言葉の発達を阻害されることが多いとされ、その発達は身体の成長同様に大変ゆっくり成長していくことが多くなります。

 

どのくらいゆっくりなのかということについては、個人差がもっとも大きな要素であり一人ひとり違いますので、人と比べることなく、お子様の成長を促しながら焦らずに見守っていって下さいね という何とも曖昧な話になってしまいます。

 

言葉については大きく、「話す」と「聞く」に分かれます(小さい頃の話。大きくなると 「読む」と「書く」が増える)。

オイタパパのダウン症のある次男(以下、オイタと表記します)を見ていると、小さい頃から人が話すことは聞いて理解できることが多いけど、自分が言いたいことを言葉として表すことがなかなか難しいといった感じを受けます。

 

表出言語の遅れと構音障害

インターネットで検索していると、ダウン症児の言語発達の特徴として『表出言語の遅れ』といった表現を見かけることがあるのですが、この『表出言語の遅れ』というのが20歳を超えた今でもオイタが持つ言葉の問題ということになると思います。

 

また、ダウン症のある人は言葉が話せるようになってきても
・発音が不明瞭で聞き取りづらい

と言われることがよくあります。

 

言葉を理解し、伝えたい言葉もはっきりしているが、音を作る器官やその動きに問題があって発音がうまくできない状態を『構音障害』と言うそうで、ダウン症のある人もこの状態の人が多いようです。

 

今のオイタはまさにこの『構音障害』の状態で、何やら早口で意味のあることを伝えようとするのですが、発音がうまくできず何を言っているのか周囲の人には分からない。

聞き返されると、また早口で繰り返し何度か繰り返した後に諦める、といったことはよく見る光景になります。

 

ダウン症のコミュニケーション方法

では、コミュニケーションの重要な手段の一つである言葉 特に話すことについて少し苦手感があるダウン症のある人にとって、人とコミュニケーションを図ることも苦手なことになるのでしょうか。

ダウン症のある人のコミュニケーションに関連する特徴として、ダウン症のある子を持つ親の有志で立ち上げた団体『NPO法人アクセプションズ』のホームページでは以下の項目を上げていました。

・ひとの気持ちを汲み、思いやりに富み、感受性強い
・目で覚え、観察力・形態認知・空間認知に優れ、模倣上手
・言葉で表現するより行動にあらわすほうが早い
・長期記憶が良いが、時間の経過を把握するのは苦手
・耳から理解するのは比較的弱く、話をしっかり聴くのも苦手
・抽象的、漠然とした話は理解しにくい

出典:NPO法人アクセプションズ https://acceptions.org/?page_id=568
※順序は当方で入れ替えています

この特徴を少し読み替えると、

・耳で聞くことには少し難があるが、表情を読み場の空気を読むことができる
・話をするより、模倣(ジェスチャー)で伝える能力を持つ

というようにも読めるでしょうか。

つまり、言葉は少し苦手でも、見ること、感じることでカバーし、身振り手振りで伝えコミュニケーションすることが出来るということになるかと思います。

 

ダウン症のお子さんと話をする時には、声は大きくはっきりゆっくり分かりやすい内容で話す事を心がけましょう。

思いやる気持ちでコミュニケーションを図ることで、お互いの「言いたいこと」や「やりたいこと」が伝い合えるようになると思います。

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オイタ語について

オイタパパの次男オイタはダウン症のある20歳過ぎの青年です。

彼は自分のことを『オイタ』と呼びます。

本当の名前は『けいた』なので、自分自身はおそらくちゃんと本名である『けいた』と言っているつもりだと思うのですが、何度聞いてもオイタパパには『おいた』というように聞こえます。

これも構音障害によるものなのでしょう。

 

オイタが話す言葉の中には『パパ』=お父さん(パパ)のこと など普通に聞こえる言葉もあるのですが、発せられる言葉の多くは『あーやん』=お母さんのことなど、少し?違った発音により話をします。

このオイタ特有の言葉をオイタ家族では『オイタ語』と呼んでいます。

 

オイタは、オイタ語により話をします。

しかも早口です。

彼自身にとっては意味のある言葉であるはずですが、聞いている殆どの人にとっては、何を話しているのか聞き取れません。

それでも家族や友人になると少しオイタ語が理解できることもあります。

 

昔あったアニメーションで、おばけのQ太郎が「バケラッタ」としか話せないO次郎という弟と会話していたのですが、そういった感じでしょうか。(例えのほうが分かりにくくてスイマセン)

 

聞き取れるのは家族や友人以外だと恐らく5%以下でしょう。

オイタパパで10%程度でしょうか?
根拠はありません。感覚的にそれくらいかなっていう話です。

家族で一番理解できるのがオイタの母(以下、オイタアーヤンと表記します)で、20%くらいでしょうか。

この差が出る要因は、やはり思いやる気持ち、分かろうとする気持ちの強さの差によるものでしょうか。

そうだとするとオイタパパには大きな反省が必要ということですね。

 

オイタ語と親友M君

一番オイタ語を理解している(ように見える?)のは、オイタの幼馴染の親友M君で、M君はオイタ語を聞き返すことなく普通に会話しています。

親友M君はオイタの2歳年下で、近所に住み同じくダウン症がある青年ですが、知的障害については重度のオイタより軽く、軽度~中度だと思います。

 

親友M君も滑舌があまり良くないので、少し聞き取りにくい場合がありますが、オイタパパと話をしても普通に会話することができます。

そんな親友M君とオイタは毎週休みになると必ずと言っていいほど二人で遊んでいます。

外でキャッチボールしたりボール蹴ったり、家の中でゲームしたりカラオケしたり。

ずっと楽しそうに二人で喋りながら遊んでいます。

 

親友M君がオイタ語をどこまで理解しているかはよく分かりませんが、二人の間でコミュニケーションは完全に成立しているので、お互いを思いやる気持ちが言葉以上に溢れているのかなぁ などといつも見ながら考えています。

 

今日の話は以上になります。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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