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オイタパパです。
授かった赤ちゃんがダウン症だと分かった直後にはなかなかそこまで気が回らないけど、少し落ち着いて周りを見ることができるようになってくると、いろいろと気になってくることが出てくると思います。
街で見かけるダウン症の人は痩せ型の人よりも少しぽっちゃりした人の方が多いような気がする。そのように感じることは無いでしょうか?
ダウン症の人は体質的に肥満になりやすいのか、それとも他に要因があるのか。
今日はダウン症の肥満について考えてみたいと思います。
ダウン症の肥満について
ダウン症の肥満について、インターネットで調べてみると
『学童期のダウン症児では肥満の出現頻度が34.3%あり、身長の伸びが止まる時期に一致して肥満が急激に増加し高等部ではダウン症の生徒の約45%が肥満であった』
出典:公益社団法人 日本小児保健協会 報告論文『特別支援学校の児童・生徒の食生活の特徴と体格との関連について』2012年
https://www.jschild.med-all.net/Contents/private/cx3child/2012/007104/016/0582-0590.pdf
との報告が掲載されているPDF資料を見つけました。
この資料の内容が全国のダウン症の人全体のことを表すものとして考えて良いのかどうか、オイタパパには良く分からないのですが、少なくとも傾向としては、ダウン症の人に肥満は多いということは間違いないように思われます。
また、肥満の原因に関係する記述として、
・ダウン症児については『丸呑み』への対策が必要
との記述もありました(上記資料は『児童・生徒の食生活の改善』のための調査)。
なお、日本小児保健協会は歴史も古くまた公益社団法人ですので、この資料の信頼性は高いと思います。
ダウン症のある人に肥満が多い理由
ダウン症のある人に肥満が多い理由について、引き続きインターネットで上記資料以外の情報を探してみると
・基礎代謝量が低い(同じ量を食べても太りやすい)
・筋力が弱くあまり体を動かさない(運動不足につながる)
・舌が大きいため、十分に咀嚼できず丸呑みするように食べる(大食につながりやすい)
・バランス良く食事をせず一品食いの傾向がある(揚げ物など太りやすい食べ物に偏ることが多い)
など
が挙がっていました。
やはり基礎代謝量が低い等のダウン症の体質的な特徴とそれに由来する生活習慣が肥満の原因になることが多いようです。
ただ、筋力が弱くあまり体を動かさないことによる運動不足や、十分に咀嚼できず丸呑みするように食べるなどについては、特徴的な体質由来の原因とはいえ、うまく教えてあげることが出来れば十分に改善できるものだと思われますし、一品食いの傾向があるについても、家族のケアにより改善が十分に見込める原因だと思われます。
オイタの場合
オイタパパの次男(以下、オイタと表記します)は20歳を少し過ぎたダウン症のある青年です。
身長は164cmで体重は80kgあります。
身長はダウン症の人の中では高い方になりますが、残念ながら明らかな肥満体型です。
毎週末になるとお互いの家を行き来しながら一緒に遊んでいるダウン症の親友『Mくん』は、
身長は160cmで体重は55kgです。
親友『Mくん』はスラッとした体型を今も保っています。
ちなみに親友『Mくん』はオイタの2歳下になりますが、オイタが幼稚園の頃からの幼馴染になります。
ところで、オイタが肥満となってしまった原因についてですが、
・基礎代謝量が低い(兄弟、父母と比べての感覚的な想像)
・あまり体を動かさない
・十分に咀嚼せずに食べる(大食につながりやすい)
・炭酸飲料等のジュースをよく飲む
など上に書いたものが殆ど当てはまっており、特に特別支援学校の高等部を卒業して以降は、体育授業などで体を動かす機会そのものが極端に減りましたので、肥満傾向に拍車がかかっている感がします。
一方、親友『Mくん』については、体格的にはオイタより小さいのですが、食べる量はそれほど変わらない、もしくは親友『Mくん』の方が多いくらいです。
しかし、体を動かすのが好きで今も特別支援学校卒業生が母体のマラソンチームに属し、定期的に体を動かしているようです。
オイタと親友『Mくん』を比べてみると、やはり食べたものを代謝するだけの運動を継続して行っているか否か が体型に与える影響はかなり大きなポイントのように思われます。
ダウン症の肥満予防について
完全肥満体型であるオイタの父オイタパパが言っても説得力の欠片も感じることが出来ないとは思いますが、自身の反省の意味も込めて書かせて頂きます。
ダウン症の肥満予防対策は
・小さい頃から定期的に楽しんで体を動かす機会を作る
・小さい頃からよく噛んでご飯を食べるように教える
・飲料はジュースよりもお茶や水を中心にする
ということになると思います。
特に体を楽しんで動かす機会については重要だと思いますが、本人と家族の資質に依る部分も多く人によってはハードルは結構高いように感じます。
ダウン症の子供の場合、やはり筋力が弱いということから、すぐに疲れてしまうことが多いためです。
疲れると立ち止り、幼かったオイタの場合はその場で座り込んで全く動かなくなりました。
今となっては反省しか無いのですが、オイタパパは座り込んでしまったオイタに腹を立てることが多かったので、小さかったオイタにとっては、体を動かすことは楽しいこととの認識を持つことが出来なかったのではないかと思います。
ですので、そこは親の方も辛抱が必要なところで、うまくアメとムチを使い分けながら、我が子が小さい頃より体を動かすのは楽しいことだと思えるように導いていってあげる努力が必要ではないかと思います。
この点については、オイタパパは深く深く反省しております。
またよく噛むことですが、これは肥満防止の他にも
・食べ物の消化、吸収によく胃腸の負担を軽減
・口臭・むし歯の予防
・脳を刺激、活性化する
・強いあごをつくる
などなど、いいことがたくさんあります。
オイタの場合、今は食べている時に指摘することで、少しは意識して食べれるようになってきました。
インターネットで『よく噛んで食べる 教え方』などで検索すると、いろいろな教え方などが見つかりますので自分たちにとって無理なく出来る方法を探し、是非実践してみて下さい。
飲料についてはあまり説明の必要はないですね。
普段の飲み物は糖分の多いジュースよりもお茶や水を中心にする。甘いジュースはご褒美としてたまに飲ませる程度がいいと思います。
今回はオイタパパの反省会的なお話となってしまいましたが、反面教師として捉えていただき、小さな頃から肥満予防できるようになるための参考にしていただければ幸いです。