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ダウン症の耳の特徴。生まれた時の気がかりと成長に伴う心配

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

今も小さな頃と同じ呼び方で名前を呼ばれ、少しハニカミながら診察椅子に座る

オイタパパです。

目とか口とかに比べての話になりますが、耳って顔の中でもあまり目立たないというか、多少大きくても小さくてもそれほど気にする人は多くないように感じます。

あくまでもオイタパパが感じているだけの話ですが。

 

でも、生まれたばかりの赤ちゃんの場合は、たとえ些細なことであっても気になってしまうことが結構出てきますよね。

新生児室で隣に寝ている赤ちゃんと比べて、うちの子の耳は小さいんじゃないか?
耳が顔の下の方にあるような気がするけど、考えすぎだろうか?
耳の上の方が折れているけど、もしかしてダウン症?

考えれば考えるほど心配になってしまうものです。

 

ダウン症のある人の耳には目に見える部分と目に見えにくい部分において、いくつかの特徴が存在します。

今日はそんなダウン症の耳の特徴と、成長するに従い気をつけなければいけないことなどについて、話をしていきたいと思います。

 

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ダウン症の耳について

ダウン症のある人の耳には見た目において以下のような特徴があると言われています。

ダウン症の耳の特徴(見た目)

・小さい
・顔の下の方についている
・上の方が折れ曲がっている

当然ですがすべてのダウン症のある人にこの特徴が当てはまるということではなく、ダウン症の場合こういう特徴を持った耳の人が多いということです。

また、健常な赤ちゃんでも、耳が小さい場合や顔の下の方についている場合、耳の上の方が折れ曲がっている赤ちゃんもいます。

 

オイタの耳

オイタパパの次男(以下、オイタと表記します)は20歳を少し過ぎたダウン症のある青年ですが、オイタが生まれた20数年前、オイタの祖父祖母を含むオイタ家族は、誰もオイタがダウン症だということに気付きませんでした。

 

耳については『上の方が折れ曲がっている』ことが少し気になってはいましたが、それほど気にすることもなく2ヶ月ほど過ごしました。

しかし、母乳の飲みが悪いため指導を受けに通いだした助産院の助産師さんから、体重が増えないのが気になるので一度総合病院で診てもらったほうが良い とのアドバイスを受け、その時に受診した総合病院の小児科で初めてダウン症であることが分かりました。

 

今考えてみると少し注意力が不足している家族だったのかもしれません。

折れ耳

写真がちょっと粗くて見づらいかと思いますが、この写真はオイタが生まれた頃の写真の切り抜きで、耳の上のほうが少し不自然に折れ曲がっているのが分かるのではないかと思います。

写っているのは右耳ですが、左耳も同じように上の方が折れ曲がっています。

耳の機能(聴力)への影響はありませんし、見た目もそれほど気にならなかったので、20歳を数年超えた今も変わらず耳の上のほうが折れ曲がったままで暮らしています。

 

この耳の上のほうが折れ曲がっているという特徴なんですが、ダウン症のある人だけではなく健常な人でも生まれた時からそのようになっている人もいて、『折れ耳』というように呼ばれているようです。

聴力への影響はありませんが、見た目が気になる場合は手術を行うこともあるそうです。

 

折れ耳の原因は赤ちゃんがお腹の中にいた時期に耳介(耳殻ともいう。一般的に”耳”といえば耳介のこと)の上のほうが折れ曲がった状態が長く続くことにより生じる場合と、耳介の発育不全による場合があるようですが、ダウン症は後者によるものが多いのではないかと思われます。

 

先に書いたように『折れ耳』は聴力への影響はないことが殆であり、よっぽどでなければあまり気にする必要はないのではないかと思います。

しかし、ダウン症の場合耳にあまり良くない影響を及ぼすような他の特徴も他に幾つか存在します。

 

ダウン症の耳の特徴(その他)

・耳の穴が細い →耳垢がとれにくい
・耳と鼻をつなぐ管が太く短い →中耳炎になりやすい
・滲出性中耳炎になる割合が健常児より多い
・軽度、中度の難聴になる割合が健常児より多い

赤ちゃんが生まれてすぐの時はダウン症であるか否かが最大の関心事になることが多く、特徴の一つである『折れ耳』が真っ先に気になるポイントになるかと思います。

しかし、ダウン症のある赤ちゃんが成長していくにしたがい、上で書いたその他の耳の特徴が気になってくるようになります。

気になるというか、実際に問題になる機会が多くなってくるのではないかと思います。

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オイタが通う2箇所の耳鼻咽喉科

オイタの場合もこの特徴による問題を小さい頃より抱えており、今も2箇所の耳鼻咽喉科に通っています。

・中耳炎になりやすく状態確認と耳掃除のため、近所の耳鼻咽喉科医院に月一回通院

・滲出性中耳炎の状態確認のため、総合病院の耳鼻咽喉科に半年に一回通院

 

普通の中耳炎は小さな頃より頻繁にかかっており、近所の耳鼻咽喉科医院の同じ先生にずっと診てもらっています。

今も小さな頃と同じ呼び方で名前を呼ばれ、少しハニカミながら診察椅子に座るオイタです。

 

滲出性中耳炎については小さい頃に発症し、総合病院を紹介され耳の中にチューブを入れる簡単な手術をしました。

このため今も定期的に総合病院の耳鼻咽喉科に通院しています。

総合病院の耳鼻咽喉科は今も小児中心の外来に通っているので、20歳を超えて体も大きなオイタの場合、少し(おおいに?)違和感もありますが、長い待ち時間は周りの小さな子どもたちを見てオイタが小さかった頃のことなども思い出しながら過ごしています。

 

また、鼻や喉も弱く時折高熱を出すことがあり、そのような場合も近所の耳鼻咽喉科医院に行くことが多く、今は小児科や内科よりも耳鼻咽喉科の方が深く長い付き合いになっているような感じです。

 

おわりに

ここまでダウン症の耳に関する話を書いてきましたが、上にも書いているようにダウン症の耳の特徴といっても、ダウン症の赤ちゃん全員が同じ特徴を持っていることはなく、また、健常な赤ちゃんにもここで書いた特徴の耳をした赤ちゃんも存在します。

 

要するに耳だけでダウン症かどうかの判断をすることは出来ませんので、もし気になる場合は産婦人科のお医者さんや助産師さん、看護師さんに相談してみることをお勧めします。

また産後すでに退院した後であれば、1ヶ月検診などで小児科のお医者さんに聞けますし、地域の保健師さんなども相談に乗ってくれます。

 

考えても分からないことは決して1人で悩み続けるのではなく、まずは周りの人に聞いてもらいそしてよく知っている人、出来れば専門家に相談するのが一番だと思います。

 

以上、ダウン症の耳の特徴には見た目に関するものと、健康に影響を及ぼすものがあるということについてお話させていただきました。

皆様のこれからの子育てに何らかの参考に慣れば幸いです。

 

なお、滲出性中耳炎の耳の中にチューブを入れる簡単な手術 に関しましては、別の機会に詳しくお話させていただきたいと考えております。

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